―医務室―[エーリッヒの言葉に頚を傾けた。>>380]本は好きで、よく読んでいたのよ。……蝋では溶けてしまうわね。―…縫い付けてやれば、いいのかしら。[からり ポケットの中 小さな音。羽の折れた銀細工の鳥。 鳥籠の外の世界は幸せなのか。 鳥の羽は、折れてしまった。ふと過ぎる虚ろは一瞬、ノーラの声に、視線を呉れて。>>374>>389]そうね……見に行くべきだわ。一人では行かないの。蛇が出ないとも限らない。