あまり慣れたいものでもないですけどね。
[延べたままの腕。
傾いでくる体に受け止める為の力を伝わせて]
[けれど、彼女の姿は闇に溶けて行く]
…塞がるのなら、良いんですけど。
戦う為なら、もう会いたくない、かなあ。
[残された言葉にぽつり、呟いて。
それからくすりと笑みを零す]
でも、会うかもしれないな。永く生きてるって言ってたし。
[するり、指先が解ける。ふわりと舞う風に成って]
[さらさらと砂を撫でて風は虚空へと消える。
何処か遠く、此処とは異なる其の時空へ。
待つ人のところへと、*風は帰って行く*]