―遺跡―
[かじかじむしむししていたら、アッシュ(コネ様)にひっぺがされた。
”その辺にしておいてやってくれないとうちの若がホネだけになりますから”とか言われそうだ。]
[何だか不思議な叫び声が聞こえた。「もっ」・・・?]
[だがどこかで聞き覚えのある声で、そんなに昔に聞いたものでは無い筈なのに酷く懐かしいような気がして]
[振り向けばふわもこ。]
[気を失っている間に本性から人の姿へ戻った為に、ミハエルの意識はやや曖昧だ。寝起きのようなものだろう。]
………。
喰えるのか?
[手指に口の周り、襟元まで赤く汚れたミハエルは、首を傾げた。]