[邪魔ではないと言ってくれるカルメンに、ありがとうと微笑んで。
自分の言葉に不思議そうな顔をしたライヒアルトが、ブリジットから手渡された本を数頁捲り中を確認したのを見れば同じような笑みを向けた。]
うん…あ、えっと。
面白いのは、保証するよ?
[怖い話は得意ではない自分でも、ブリジットのそれは引き込まれ最後まで一気に読み上げられる程だったから。
そうライヒアルトに言って、こちらの礼に頷きを返されると擽ったそうに微笑み返した。
ユリアンがカルメンの人形をいい人に届けると言うのを聞けば、嬉しそうに微笑んだ。]
そうだね。
こんなに大事にされてる子だもん、ユリアンさんなら大切にしてくれる人のところに届けてくれるよね。