―安置所―[いつのまにかうとうとしていたようだ。 ふと、意識が返って、また胸の痛みに顔を顰めた。 そして、しばらく、ただ、じっと安置所の時計の針の音を聴く。] ………[開いていないコールドスリープの点滅と時計の音のタイミングがふと合って……それからまた、少しずつズレていく……。それが[10]回ほどまたあった時、やっと胸から手を離した。]