アーベルは強いんだな…。
[彼の決意の言葉に、弱弱しい自分のことが恥ずかしくもあった。
まっすぐにアーベルの目を見ているといたたまれない気持ちもわき]
それならよかった。
[かけた質問に返される返答、ふと頭に感じる感触とその言葉に安堵感を感じながらそう返し、
その視線を逸らすようにそっと胸元にすがり、うつむいて頭を押し付けるような形で]
少しだけ、こうさせてくれ……
[ぽつりと呟き、その存在を確かめるように服をつかむ手には力がこもる]
このことは……皆に内緒な……。
[声が自然と震える不安から、アーベルがいなくなるかもしれないことへの]