>>516 ノーラさん。[星詠みの人の応えに、少し困った風に微笑む。] 僕は、貴女に生きてるからこそ知れる幸せを、 そうも思っているのだけれど…――。[この触れ合いは、夢幻。儚くて。嗚呼、それでも…――願ってくれるなら。長身に見合った長い腕が、星詠みの人の背に回る。鳥籠のように、その華奢な身体を閉じ込めて。] ノーラ…――。[敬称をつけぬその名を、低く愛しげに紡ぐ。背に回した両手の、片方を緩めて、その指先は彼女の頤へ。少し持ち上げて、唇の端から緩く合わせ行く接吻を落とした。]