[木々の間からは月明りが落ちる。 それは獣と人間の夜目の差を幾らかは補うか。 銃身の反射が見えるなら、それはこちらの居所や狙いを示すものにもなるだろうが] 明るさはこれで構わない。 ――ああ、準備は好きなだけするといいさ。[人間の身を守る程度の準備など、『人狼』には不要どころか、むしろ足枷となるだろう――と、こちらは考えている。 だから席を外すアーリックはするに任せて>>623]