― →客室 ―
[二人を追うように部屋に向かうと、ちょうどベッドに安置される所で。
予想はしていたけれど、二人並べて安置されて、思わず片手で顔を覆った。
カルメンは獣の姿ではあるけれど、やはり、なんか、恥ずかしい]
………
[俺の体に関しては、慎重に扱ってもらえたようだった。
何しろ、首を繋げられる人なんで、当たり前だけど居なかった、から。
なるべく、頭が体から離れないようにして、動くようならタオルやらで支えて、そして、首の切断面が見えないように、しっかりと毛布が掛けられた]
……ありがとう。
俺は、二人を騙していたのに……
[二人は…いや、人狼以外は俺が本当はなにかを知らない。
もし、知っていたら……と考えて、それは杞憂とすぐに思った。カルメンをこんな風に大事に扱ってくれるのだから、と。
その後、カルメンと何か話したかも知れない、が、内容は他の誰にも聞こえないだろう]