[ミハエルの言葉にクスリと笑うと、]
確かに。言っちゃ悪いけどあれは見ていて毒だったね。
爆ぜればいいのに。
[自分のキャラではないと思いつつも、ふざけ半分にそう呟く。]
────。
[だが、続く言葉には、真剣な目で華を見るミハエルを見、そして自分自身も華を見下ろし、]
置いてけぼり───か。うん、わたしも置いてけぼり食らっちゃったからなぁ。
戻らないものだと分かっていても、それを求めちゃいたい気持ちが抑えられないってのも分かるよ。
──でも、わたしはそれでも受け入れて生きて行くことにしたよ。皆の分まで一生懸命。
だってそれが置いてかれたわたしに託されたものなんだろうから。
たとえ、それがエゴでも────わたしはそう決めたんだ。
[訥々と華を見下ろしながら呟いた。]