―――鍵が必要なのかしら ね[風に眼を細めた。ワンピースの裾がはためく。]……倉庫にも なにも ありませんの [ダーヴィッドに訊ねた。話しながら、落ち着きを取り戻そうとしているのか。少しずつたどたどしさが薄らいでいく。]なら もうひとつの、階段の方……かしら