あー、ハデにぶっ壊れたなー。これ後から突っ込まれ……。
[ぶつぶつと言いながら、機体の破損状況をチェックしている所に飛び込んできた、声。
左腕に絡みつく雷獣がきゅい、と不安げな声を上げるのを、軽く撫でて]
どーするもこーするも、戦闘継続できる状況じゃないし……ねぇ。
[軽い口調で返しつつ、パネルを操作して]
ま、だからって。
ここで素直に命乞いするほど、殊勝にゃできてないんで、ね……。
[スラスターは危険状態だが、ブースターは死んでいないのを確かめる]
……ちょっとばかしあれだけど、ここは逃げの一手、って事で!
[これ以上無茶して完全に壊したら、そっちの方がなんぼか怖い。
なんて思いがあるのは表には出さず。
残るエネルギーを全て脚部に回し、全力後退。
機体の出力に限界が訪れたなら、自ずと本来あるべき場所へと送還されるか]