>>785 エーリッヒ男の人の事は、よく知らないわ。[狼、聞いた事はあるけれど深く考えた事もなくて彼が困った顔をしているのが解らなくて。胸元に置いた手から伝わる彼の感覚に酔いしれる。]―― …[動かないはずのそこから、鼓動を感じられた気がした。]……[彼と再び逢うのは先なのだと思えば眉が下がる。眠っていたのと同じ程の時を今度は生きるのだと実感し始める。それまで彼を忘れずに生きたいという思いを抱いた。]…くすぐったいわ。[啄むような口付けに新緑の瞳を細めて、小さく笑う。]