[そう絶対忠誠の意を告げると、十五色のクリスタルドラゴンの姿は虚の中へと溶けていく。──限りなく薄く限りなく広がり、世界の総てを見、世界の総てを識らんとする第3視点。それこそが虚竜王による彼女の本来の創製意図。彼女の最大至上優先事項。そう、全ては傍観。主にさえ害が及ばぬならば、世界が滅びようと彼女は頓着も良心の呵責も何ら持ち得ないのであった。]