[ふ、と揺らぐ風が金と黒を翻す。いつからそこにいたのか。場にて繰り広げられる交差を、その影は一つひとつ、愉しげな面持ちで見つめていた]……定め行き交う、『交差』の場……か。ふ……『遊戯』とはまた、異なる賑やかさがあるな。[小さく呟き、ふ、と視線を上げる]……久々に、お前も『交差』を欲してみるか。『魂喰い』。[呟きが向くのは、手にした真紅の剣。刃は、それに応えるかの如く、微かに震えた]