あ り が と う[問いかけるような視線に返ったのは、熱い吐息と共に零れる、先を願う声。不安を宿すその身を慰めるように、抱きしめて。後頭部を支えながら、そっと押し倒す。幻夢の世界、柔らかな互いの眸を思わせる緑の褥。白い花が、羽が、舞う。愛しさを乗せて、今の彼女を全部攫うように、熱い吐息を漏らす唇に、再度唇を落とす。離れた唇は、顎を伝って、胸元へと。今度は羽が触れるかのよに、先程虐めた胸の中心に触れた。]