>>1033>>1034>>1035 エーリッヒ[生と死を隔てる夢の壁に触れながら確かに伝わる彼の音色を絶やさないよう温もりに包まれた女は緑を見上げた。]…他の、…?そんなの、…[今は、考えられなくて考えたくなくて、瞬きをひとつ返す。]いらないわ。…私は、今の貴方が欲しいの。[全てをあげると、誓った人を思いたい。死者からの言葉だと解る言の葉は瞳を揺らす。小さく唇を噛んで、それでも彼を見た。]