>>1038
[くすくすと楽しげに笑いながら髪をかきあげ。]
水も滴るなんとやら、って?
[グラスに触れれば伝わってくる心地よい冷たさ。]
何もかも、時が立てば変わらずにいられないのだけども。
僕達が求めるモノって結局は変わらないのかも知れないね。
なんでもない当たり前のモノ。
移ろう季節の見せる景色も、誰かとの絆も……。
[からり、氷が静かに音を立てながらゆっくりと溶けていく。]
ん……そうだね。
僕にとって旅をする事が変化であり、そして日常だから。
[興味本位でやってきただけが、何時しか露と消え行く日まで見守りたいと願う世界。たった100年では見て回れないこの世界の全てを、彼は見て周ろうと思う。]