ふに…だれも、いない。[いつの間にか迷い込んだ見慣れぬ地を、歩けど歩けど意思疎通できそうな者に会うこともなく。ただただ一人でうろうろして、{4}時間が過ぎた。]……ここ、どこ、なんだろ…[さすがに心細くなって、じんわり涙が滲んだところで、くらりと眩暈を感じ。]あ、れ?なんか、へ…[変だ、と呟こうとして。意識が、落ちた。]