どーやら、アンタのトコと俺んトコは大分違うみたいだな?
ま、協会のおかげでだーいぶ安定してんのは確かだけどよ。
[己が生まれ育った場所は其れこそ平和な辺境。
それでもいつ魔物が襲い来るとも知れぬ場所を護る為にと。
そう誓って村を出たのはどれ程前のことだったろうか]
今この状態で冗談やってる余裕は俺にゃねぇなあ。
[平然と言って退けながらも視線は向かい来る刃に。弾くのは厳しいと切り裂かれるのは諦めた、のだが]
…いやお前、マジかってこっちの台詞だぜオイ!
[唐突にふたつに分かれた銀。一方だけなら急所を外す余裕もあったけれど、こうなってしまえば無理がある。
舌打ちを零し、下ろしていた右手と、その先にある大剣をタイミングを合わせて振り上げる。もう片方は左手を直接軌道上に叩き込んで]
[ぼたぼたと左手から鮮血を零しながら、ふ、と息を吐く。剣の柄へと赤を塗り付けるかに持ち直して、対照的な青がゆっくりと相手を見据えた]