ま、俺んトコも依頼で魔物ン中突っ込んだりすっからな。
ある程度奇策もねーとダメなんはわかってんだが。
遠隔でふたつに分けられるとかちと予想外だった。
[口調はあくまで軽く。けれど見据えるその表情に笑みは無い。
ぎり、と握り込む柄に赤が溢れて、散った]
『総てを失わせし火よ。
今一時その身を映し彼を奪いて燃え上がれ』
[構えた剣の上に零れた赤の光。其れを呑み込むかに現れ溢れる炎の渦]
あんま、消耗戦もしたかねーだろ?
[だん、と足音も高く踏み込み、上空へと飛び上がる。
取る構えは大上段]
ダンシング・フレイム! さあ、ショータイムだ!!