[振り下ろした刃には殆ど手ごたえは返らない。剣自体は精々掠めた程度、焔が身を舐めるに終わったところだろうか][ずん、と炎の鎧を失った剣が地へ食い込む。両手は柄を掴んだまま、けれど支えきれなかったのは扱う者がそれだけの力を残せていないが為]……っか、は…っ[斜めに胴を奔る切り上げの傷。深くは無くとも浅くもない其れに、がくりと膝をつく]…あー、…アンタの機動力、読みミスったなー…[はは、と乾いた笑い声が零れて]