あら、子供っぽいところがあるのねー。
キリちゃんよりは大人かと思ったんだけど。
[地面に減り込んだ巨大斧を片手でひょいと持ち上げ、肩へと乗せた]
この程度遊び遊び。
本気でやり合うわけじゃないんだから。
手合わせとでも思ってー?
[そう言葉を紡いでいたにこやかな笑みは銃口を向けられたことで引き締められる。元の世界では見たことの無い武器。近付いて来ないことから飛び道具であることは察知出来たが、その範囲までは予測の範囲外で]
うっわ、厄介ねぇ。
[言いながら、肩に乗せていた巨大斧をぐるりと回しながら自分の前へ掲げる。その巨大さから刃も身体の上半身はすっぽりと隠すほどのもので、それを盾にしながら青年との距離を詰めようと駆ける。2・3発気弾が足に当たるも、斧の陰で眉を顰めるのみにし、射程距離で回転を伴った巨大斧による横薙ぎを振るった]