ふに…?[目が覚めると、なんだかやわやわしたものに包まれていて。その向こう側には、見覚えのない男の人がにこにこしてるのが見えて首をかしげた。とりあえずここから出ようとして、ふに、と押せば霧はそこから分かれて消えていった。姉の作り出すそれと似てることは、寝起きで寝ぼけた頭では気付くこともできなかったが。]ん、と…おはよぉ、ございます。お兄さん、だぁれ?[寝ぼけ眼をこしこし擦ったもののまだ眠そうな瞳を、目の前のふわふわに埋もれたような男の人に向け、首をかしげた。]