[横薙ぎの攻撃を思わず手のステッキ「権造さん」で受け止める。が、風を纏う傘を防ぎきるには足らず]きゃん![弾かれた「権造さん」が宙を舞い、反動で尻餅をついた。ふわっとスカートが靡く]うぅ、……我が盟友の導きによりて、我が身を隠す僕となれ――“白狐”![更なる攻撃を警戒し、早口の詠唱に応じて現れた白い狐が、相手の顔目掛けて飛びかかった。但しそれは幻影。少しでも動きを止めることを狙いつつ、足元を目掛けて蹴りを放った]