……っ!?[見据える先に見えた表情。見覚えのある顔。記憶は揺さぶられ、オレは一つ思い出す][──ああ、あれはオレがみごろしにしたいのちだ──][少し集中を乱したけれど、オレはふるりと頭を振って気を取り直す。把握を広げた周囲の空気。広い範囲のそれを、両手の中に集めて思い切り圧縮した]使えるのは、一発限り。───ぃいっけぇえええええ!![右足は空気でギプスのように固定して。左足を軸として、圧縮した野球ボール大の空気をアンダースローの要領で相手目掛けて投げつけた]