今、ね。きっと、僕らは魂で交わってるんだよ。 それって、すごいことだよね。[身体ではなくて、心で魂で……。彼女が零した紅は、きっと心を開いてくれた証で。これから己が彼女に注ぐ白は、精ではなくて生。確かに彼女の中で、生きるいう証。] 動いても、いい、かな。[柔らかな痛みを、いまさらながらに背に感じながら、問いかける。問いかけながらも、もう、魂の壁を壊すように揺らめき始めてはいたのだけれど。]