星詠み ノーラ

[いかないで。
言葉にならなくて。

彼を見上げる瞳がゆらゆらと揺れた。]

…エーリッヒ、…

[揺らめき始める身体、刻まれる想い。
心に魂に、彼が浸透していく。
痛い、けれど、こうして刻まれるならいい。

もっと刻んで。
永遠に忘れずに生きられるくらい
貴方が――欲しいの。

途端、痛みが和らいで熱が加速する。]

っ…、は――

[心の解放は痛みを消して快楽へと変わるに似て]