─次元回廊─
[次元回廊へと送られたライヒアルトとナターリエは、直後に現れた灰色の迷宮の扉に吸い込まれて行く]
[迷宮の内部は、生物の体内を思わせる有機的な曲線の多い洞窟。壁は硬く、灰色の岩石に蛋白石のような、ゆらめく淡い七色の光をたたえた鉱石が混じっているように見える。しかし、良く見ると、その煌めきは、生き物のように脈打っていた]
[ここは刻一刻とその姿を変える成長する迷宮。自力で外へと脱出するのは、どんな魔法を使っても不可能だ。だが、壁の中の光はあらゆる精霊と自然のマナを含んでいるため魔法を使うことに支障はないだろう]