─ 深夜 ─
[呼びかけに応じて素直にやって来た仔>>*13の様子に、黒狼はは、と息を吐く]
そーか、腹いっぱいになったか。
……でも、眠る前に、毛を綺麗にしないとな……ほら、乗っかれ。
[身を低く屈めて、背に乗るようにと促す。
睡魔に負けてしまうようなら、首をくわえて運ぶようか。
ともあれ、一度客室まで戻り、そこで血を拭ってから再度少女の私室まで送り届ける事になるだろうが]
(……この天気じゃなかったら、やっとられんなー)
[この状況を呼び起こしたのもこの天気のような気もするが、それは横において。
今は、風鳴りと豪雨のもたらす音にまぎれて動くことを優先した]