― 昨夜 ― 見惚れてろ。 大きくなったら乗せてやる。[人間の姿の時と同様、狼としては小柄な姿。前提付けて笑い声。手伝いしてくれた姿には、サンキュ、と礼を言って、獣のように、人間の姿で頬を彼女の腕に寄せた。頭をこすり付ける仕草。手が汚れているからだった] ――こんな旨いモンは、 それでも、もう二度と食わないな。[告げた声をシンは聞いていたか。食餌の姿を、ただ眺めて、そして夜は、終わった]