────…ん、…?[髪にやった手が、ふと止まる。僅かに眉を顰めて、くしゃりと髪を指が探った。あるはずの白い小花のピンが、髪に見当たらない] 落とした…?部屋かな。[ふるりと首を振って水を払い、空けた窓から部屋に戻る。ふと、再び未だ天にある紅い月を見上げた。それは禍々しいものではなく、祝福を与えるかのようにも目に*映った*]