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─ 三階廊下 ─
そうか。
バンドは、長期間の冷凍にも耐える構造だったな。
それを刃物を使うでもなく、強い力で引き千切った痕跡。
[組んでいた腕を解いて、自身の首のバンドに触れた。無言で二度頷く。]
大広間、二階、このフロアにもある石像が
何故、各位置でああなったのか考えようとすると、
──今は、良い連想が浮かびにくい。
悪い方向に不可解だ。
[茨、蛇、キマイラ。最初の放送から、ずっと。悪い性質の悪い脱出ゲームに参加させられているようだった。]
……イレーネに、何が起きたのか。
おそらく、目撃証言を募る話し合いは難しいだろう。
何故なら、現時点で誰も口にしていない。
ともあれ、全員で集まって
話し合った方が良いだろう、な。
新しいヘリコプターが隠し扉の先にあった事も。
[石化病患者に、残された時間は減って行く。進行を確認する為に、無意識に自身の左脇腹を指でなぞり、爪を立てていた。まだ、痛みを感じる事が*出来ている*。]
−3F・廊下−
[会話が聞こえた。
壊れるはずの無い首輪の話だった]
でも、僕の首輪、壊れたです、よー?
[何事も無かったかのように会話に入っていく。
その口調はいつもと変わることは無い。
今はそれでよかった、悲しむことは後でも出来る。
石化の呪縛から逃れた自分に出来る事は他にも何かあるはずだから]
…一応、首に巻くもんだからな。
何があっても壊れないってわけでもない。
あとは――…俺の管轄外だ。すまん。
[首のバンドのこともある程度までは知っていても、
製造チームではなかったので詳しくまでは知らない。
首もとのベルトに触れる、良い連想にならない。
ヘルムートの言葉に同意するように頷く。]
…皆が名前を呼んだ時、既にイレーネの様子はおかしかった。
触れた時は…もう、石化していた。
[イレーネに触れた時のことを思い出す。
肩に触れた時、蛇を助けた時のような温もりはもうなかった。]
[ブリジットの声>>75に傍によると、手を引かれ廊下へと歩いていく。途中、イレーネのバンドが裂かれていた事を知ると一瞬戸惑ったようだったが]
バンド……病気の、進行度が表示されるって言ってたこの首輪ね。でも、人の手で裂けるの?
[バンドに手をかける。起きてからも、ずっと気にかけなかったそれ]
たぶん、そう。ノーラさんアーベルさんのことを気にかけていたから。ノーラさんがどこにいるのかはわかるけど、アーベルさんがそこにいるかまではわからないの……。
[聞かれて答える。自信はなかったけれどそうだろうと]
薄い……?
[ブリジットの、零した言葉の意味を理解できずに繋がれた手をきゅっと握り返し]
バンド、壊れたの? ……ユリアンさん、は病気が治ったの?
じゃあ病気は治るのね? って聞いても、その口ぶりじゃどうしてかも判らないみたい。
[聞こえたユリアンの声に、ようやくそのことを知って驚いた。
ただ、羨ましい、という感情ではなく視える一本の糸のように、かすかな点のような、希望、のように感じて。
みんなも同じように治るといいのに、と*思った*]
/*
枕を求めたのが駄目だったのね…
そして私の目標が終わったのよ。
→ブリジットさんに手を引いてもらう
(ミッションコンプリート
次は誰にターゲットを絞りますか
→ナターリエ
ゲルダ
ライヒアルト
カルメン
カルメンさんが難易度高そうなのね。
[二人きりでと言ったのは、半分くらいは本気で。いくらかは怠いからで、いくらかはライヒアルトを休ませたかったから。
だから、リディを探すと言うのに、心配と嫉妬を含めて彼を見た。]
彼女の事、心配なの。
[咎めるような声色になったのが恥ずかしくて俯いてライヒアルトの言葉を聞く。]
うん、そうだね。ごめんなさい。探しに行こうか。
[そう話している間に騒ぎに気づき、ライヒアルトの後について休憩室の方へ。
呆然と様子を見る。]
嘘、でしょ。
[動かないイレーネ。ライヒアルトを見て支えるように傍へ。誰にどう思われてもかまわない。]
―― 冷凍睡眠施設 ――
[自分のカプセルの中で丸まって、頭痛の波をやりすごす。
しばらくの後。まだ恒常的に、まるでベールで覆われているみたいに痛みは残っているけれど、動き回れるだけに回復した]
…………あー えー うー
[身を起こす。声を出す、練習をした]
あ あめ んぼう あかい、な あーいーうーえーーー
[発語練習。ゆっくりなら、いける。
次に、何か詩を吟じようとして……。出てこなかった]
あーーー もーーっ!! だぁっ!
[やがて、癇癪を起こして思い切り右手でカプセルを殴りつける。
そうして、ふらふら人影を求めて出ていった]
[さっきまで、無事だったのにとか。思いつく疑問は他の人が口にしてくれた。人為的だと──殺人だと聞いて驚く。
ライヒアルトが殺されるかもしれない、自分が殺されるかもしれない。]
……そんなの、いやだ。
[口にして、ライヒアルトの背中をさする。
>>82 気づいてわざわざ教えてくれた女性に会釈を。]
ありがとう、でも、誰が、なんのために。
[唇を噛む。言いにくい事を言ってくれた彼女には、感謝と心苦しい気持ちでいっぱいで。]
[一カ所に集まろうと言う人達。]
あ、リディがいないんだ。あたし達は探してから下へ行くから。
[ライヒアルトは休ませた方がいいなら誰かに任せるけど。]
三階に、いるかな。
[さっきはいなかったけど研究室も探して、ふと、石像がなにかを握っている事に気づいた。]
なに、コレ。
[メモのようだった。何気なく視線を落とす。]
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最終16体のうち、以下の5種の投与先には、スリープ波形に変化あり。
red:ピューリトゥーイ ×3
green:フォーリキュー ×1
blue:シャーマティート ×1
yellow:クレイムパーリィ ×1
orange:ガードシーカー ×1
続けて経過観察中。
とくにピューリトゥーイに関しては、成果が期待できるが、副作用として、情緒に変化、衝動的に攻撃性が高まる危険在り。
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どういう意味だろう。
[首を傾げ、同行しているならライヒアルトにメモを見せて意見を乞う。]
あ、リディ探してたんだった。
[ポケットにメモを入れて研究室を出て、未踏の部分に足を進め。]
―― 階段 ――
[少しだけでも元気にきちんと見せようと、水を飲み、顔を洗い、身支度を整える]
[ふと階段を見上げると、座り込んでいる2つの影。
近寄って、1つはもう真っ白く、動かないのを知る]
し、ぐな、す さん?
[名前を呼んで、まだ色のある彼女の無事をたしかめようと。
そうしてから、石になった少女に十字を切り、黙祷した。顔は分からない。けれど、背格好と服装から、まだ名を知らぬあの少女だろうと。ほとんど言葉は交わしたことがなくても、やはり先刻まで動いていた人の死に、胸がふさがる]
………だ だいじょ ぶで すか?
[ゲルダの方にそっと手を伸ばし、その肩に触れる。
先ほど固まっていたらしき手をとって、そっと撫でた]
しぐ、な さん。
わた、私、あたまだい、大分、良くな りまし、た。
やす でて、下さい。みなさ、に、しらせ て、きます。
[彼女が何を思っているのか分からないけど、
座り込んでいることは、少なくとも疲れてるだろうと]
[そうして、ゆっくり2Fを、3Fに向けて進んでいった**]
[運良く、蛇もなにも出ず。研究室のドアを出てまっすぐ行った突き当たりで右を見る。奥へ続く道とドアが見えた。]
うーん。一旦下へ戻った方がいいかな。
[そう言って引き返し階下へ。]
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