情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
死んだ事が悲しいわけじゃないから。
死ぬのは少し、怖かったけど。
死んでしまったらそんな事、何ともない。
ただ、一人にしてしまった事が…今は、苦しくて。
…だから、自分のために、泣いて悲しんだりはしない。
[二人だったのに、一人にした。
負担を重荷を、全部押し付けて、自分だけ楽になった。
これから一人、終わりがくるまで刈り続けなければならない死神を、一人で見続けなければならない宿主を想えば。
それにもう少しだけ泣いたからと、爺には少し、困ったように笑みながら告げた。
ギュンターの方もまた、困ったような、怒ったような、そんな複雑な顔でこちらを見ていた。]
─道具屋─
おかえり。
…というのも何か違うな。
[瞑っていた紅瞳を開いて顔を上げる]
[いつもと態度も変わらないよう冗談めかしてミハエルに微笑んだ]
[できたはずだ]
[弓を片手に立ち上がった]
イレーネ。
[妹も呼ぶ]
[それからギュンターは、静かに母の事を教えてくれた。
自分の母の、その幼い弟が、死神に憑かれて消えていった事を。]
……そうだったんだ。
[だからあんなに母は嘆いたのかと。
理由をしれば、少しだけ心にかかった靄は晴れた。]
ありがとうギュン爺。教えてくれて……。
にしても、また死神に憑かれるなんて、因果な家系だったのかもね。
[ユリアンの父親もまた死神憑きだった事など知らず。
そう言い向けた苦笑に返った長老の表情は、また複雑なものだった。]
―自宅―
ああ。
[受け取ったタオルを片手に、送り出す言葉は短かったけれど、彼女が見えなくなるまで見送って]
『死神』。
[扉を閉めてから、その名を口にした。
遠く、空に上がって行くように視えたものがそれだと、判ったのは本能的なもの。
それがパン屋のある方角だったということまでは分からなかったが]
……アレが視えた、ってことは……
[ユリアンか、『もう1人』か。
そこに思い至ればきつく眉を寄せて、そのまま暫く玄関に佇んでいた]
─村の通り─
!?
[エーリッヒの口から告げられたのは、ゲルダの消失。
驚愕の表情を浮かべるも、すぐに目を伏せ、]
…………そう、なんだ。
おねえちゃん、『死神』に、刈られちゃったんだね。
[ぎりりと歯を噛み締め、悲しげに呟いた。]
ああ…店、どうなるかな。
だれか住んでくれるかな。
レシピは…お婆ちゃんのものがあるから、それ通りに作ってくれればいいし。
[母に自分以外の兄弟は居ない。家系は絶えた。
自分は何も残さなかった。新しい色々なパンの作り方も、殆ど文字にして残していない。
本を見に行くという約束も果たせなかった。
パンの感想を聞く事も出来なかった。
生きいて欲しいという願いを叶える事すら出来なかった。
なにも、なにも残っていない。
覚悟があれば、自分も何かを成せただろうか。
だけども。]
―自宅―
[時間が経ち。
表で小さな声がしたような気がして、顔を上げた。
再び扉を開けて]
……何だ。
珍しいじゃねぇか。
[ユーディットの姿が見えれば、やや瞬いた]
―自宅―
[やろうとすれば整理は早かった。
普段のものぐさがばれてしまう感じである。]
よし。
『死神』が来ても安心だ。
[古い本・新しい本と並べていけば、わかりやすくなった筈。
これだけやれば平気だろうと満足げに頷いてから、とりあえず渡した本の原本を持った。]
いつも来てもらってばかりだし、持っていくのもありかなぁ。
[少し悩んだ後、まだ食べ終わっていない蒸しパンを咥えつつ、古い本を大切にしまった袋を持って外に出るのだった。]
―キノコ畑―
[そうした方が、きっとゲルダも喜ぶと、エーリッヒには言い残して、
自宅の方に戻るとキノコ畑の手入れを始めた。
いつもと変わりの無い行動]
これはまだ、早いか。
[収穫できるものは籠に入れて、新作のキノコ「美人髪」を栽培する場所を一角につくりはじめた]
いろいろ、残しておくか。
[後悔の無い様に、言ってる自分が、そうしていれば世話無いなと、突っ込むのは自分自身で]
─村の通り─
いずれ誰かが、とは思っていたけど。
いざその時となるとやっぱり……。
[苦しいとも悲しいとも言葉は続かなかったが、落ち込む雰囲気は伝わるだろう。目を伏せるベッティに気付くと、落ち着かせようとその頭に手が伸びる]
『刻』はおそらくまだ続く。
───ベッティも、悔いの無いように。
[誰かが消えるにしても、当人が消えるにしても。やり残したことが無いようにと、言葉で背を押そうと]
─ゼルの家→村の通り─
うん、それじゃ。
…ゼルもたまには、わがまま言っていいんだよ?
[見送られ、帰ろうとした所で一旦振り返り悪戯っぽく笑って。
お願いついでに、泣いちゃったの内緒にしてね。と小さな声でささやいた。
それで本当に帰ろうとした時、なんだか入りづらそうにしているユーディの姿が見えて。
ギュン爺の家でみた時のぎこちない歩き方を思い出して、苦笑しながら手を振って、言葉はないままに早く手当てしてもらってね、と伝え今度こそ自分の家へと戻っていった]
─ →道具屋─
─道具屋─
[出迎えの言葉にきょと。と翠が瞬いて、]
考えごとかね?
[瞑っていた目が開くに尋ね]
…。ふふ。
うん。ただいまなのだよ。
[冗談めかせた笑みに応えるように、
違う、と言われた挨拶に、応じる言葉を返した。]
─ゼルギウス宅・前─
……ふにっ!?
[物陰から出たり入ったり、傍目見事な挙動不審状態でどうしようかどうしようか、とぐるぐるしていた所に視線を向けられ、ひっくり返った声が上がった]
え、ええと。
や、やほー?
[とりあえずちたちた、手を振った]
―→村の通り―
[お行儀悪くもパンをちまちま齧りつつ。
のんびり歩いてゆくと、見知ったひとたちの話している姿。]
……(食べている)
[声をかけようにもまだ食べ途中。
まあいいやとばかりに気付いたかの確認もしないまま、ひらひらと手を振って、ゲルダのパン屋の方へと向かう。]
でも、何も残さなかったから。
みんな私のこと、すぐに忘れてくれるね。
[嘆くくらいなら、いっそ忘れて欲しいと。
それは一抹の願いで。]
だったら…いいのに。
[儚い笑みを浮かべると、ギュンターの眉根に、更に深い皺が刻まれた。]
ギュン爺、それじゃ…またね。
私、見てないといけないから。
[もう一人の死神憑きをと呟いて、ギュンターが口を開く前に、逃げるようにそこから消えた。
消える前に、長い、微かな溜息が、耳に届く。
自分の言葉に怒っていたのは分ったが。]
…ごめんね、ギュン爺。
でも、やっぱり忘れて欲しいよ。
泣いたりするくらいなら…。
[死んでまで、誰かの心に住み着いて、心を蝕みたくはない。
そう思いながらたどり着けば、ちょうどユリアンとエーリッヒが会話している所だった。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新