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―回想・集会場前―
[その問いかけにはどのような返事がきただろうか、是でも非でも気にすることはなく。
アヤメから、何かあったかと聞かれれば、少し眉を寄せて列の方へ視線を向けて]
なんだかイライラしてる方がいるみたいで…
パトラッシュさん達が仲裁してらしたから、大事にはなってないと思うんですけど。
もう少し人が空いたらアヤメさんも並ばれた方が良さそうですね。
―回想・集会場前―
[そんな話をしている間にも、手続きを済ませていく人の波は流れていって。
来た時に比べれば随分減った頃合いに、アヤメが列に向かうと言うので、笑顔で手を振った]
いってらっしゃい。
今ならすぐ手続きしてくれると思いますよ。
私は此処で待ってますから。
―回想・集会場前―
[アヤメを見送ってしばらくは人波をぼんやり眺めていたが、其処に知った顔をみつけて目を丸くした]
…―リディ?
貴女どうして……今日は休みじゃなかったの?
あらあら、それはせっかくのデートが台無しになっちゃったわね。
[其処に居たのは、別区画に住んでいて今日は有休を取っていたはずの同僚で。
聞けばこの区画に住む恋人に会いに来ていたと言われ、苦笑を零し。]
で、貴女これからどうするの?―…あら、ごちそうさま。
ううん、私はいいわよ、あてられちゃかなわないもの。
えぇ、それじゃ。また明日ね。
[今から恋人の元に戻るという同僚に笑顔で手を振って。
周囲より若干緊張感がないように感じるのは、図書館勤務という立場上、こういった状況の原因のほとんどは誤作動という資料をみているからだろう。
その資料が改竄されたり、偽物であったりする可能性は考えたこともなく。]
―回想・集会場前―
あ、そういえば…。
[同僚を見送った後、自分が勤務中だったことを思い出し。
慌てて携帯端末を取り出して上司に連絡をとると。]
あ、室長?ロングです。
連絡が遅れてすいませ…え?
今日はこのまま帰って良いんですか?
…あ、はい。その代わりに明日の休みは取り消し…って、明日も開館するんですか?
あぁ…、そうですね。マニュアルには通常通りに行動しろと…はい、わかりました。
では、今日はこれで失礼します。
せっかくのお休みが…
[上司との連絡を切ると、がっくりと肩を落とし。
もっとも現状では休んでも仕事をしてもかわらないか、と気を取り直して。]
―回想・集会場前―
[そうしてまた一人で待っていると、ほどなくアヤメが戻ってきたの、だが。]
アヤメさん!?
どうしたんですか、それ。
[あまりの大きさに、思わず問いかけて。]
さすがに置いていくのは…
あ、私台車かなにか借りてきます。
いくらなんでもこんなの持って帰れないですよ。
[そういって手続きをしている方へ向かおうとしたところに、アヤメから家に来ないかと言われ]
えぇ、良いですよ?
それじゃ、すぐに借りてきますから待っててくださいね。
[笑顔で頷いて台車を借りに行き。戻ってきたらアヤメとともにアヤメの家に*向かうだろう。*]
―回想/住宅街―
…ラッシュ、そんな過去があったのか。
[居候先に引き取られてたというのは知っていたが。
初めて聞くその真実に軽く俯いた]
……うん。
[やさしい語調にもう一度頷くが、話すことは出来なかった。
気を取り直したように端末操作をすると]
世話になるのに散らかしたりしねーってば。
[常のような小言にいつものように反論して別れた]
―ノブの家―
思ったより片付いてるもんだなー。
汚れてたら掃除くらいしとこうかと思ったのに。
[お掃除ロボは今も活動中。優秀だなと感心してみたり。
持ち込んだケーキの箱は冷蔵庫の中へ。
居間らしき場所へ戻ると鞄を脇に座り込み、ニュースをつけさせてもらった]
…話しちまえれば楽なんだけどな。
またパニクったらやべーし…。
[けれどその内容は半分程度しか頭に入らず。
組んだ両手を額に当てて小さく呟いた]
─アコルデ家・台所─
[すぐに届いたメールの内容は、ジョエルからの了解の旨を伝えるものだった。
それを確認すると、ふとその前に未読メールがあるのに気づく。]
やだ、他にもメール来てたんだ。
[それにすら気づけないほど意識が削がれていたのかと、思えば若干眉がよる。
頬に手を沿え、二人が来る前に手早く中を開けて読んだ。]
……旦那様。
[そこにはジョエルに飛ばされたものとほぼ同じ内容のメールが届いていた。
読み終えれば目を伏せて。]
旦那様、私。
ご恩は忘れておりませんから…。
[それ以上の言葉は、*出そうに無かった。*]
中
反応しようかちょっと迷ったけど、折角なので見ておいた。
特別な内容のメールだから、見るのはジョエルだけでもいいような気はしたんだけど…。
まぁ折角だし!明日は無理かもしれないし!(
中
しかしジョエルをジョルジュと打ちそうになるこの癖は何とかしないと(
大陸一じゃないの><
直前で見てた動画のせいだ…。
─アコルデ家・自室─
[最初は気を紛らわすために触れた鍵盤。
気づけば、音を紡ぐ事、それ自体にのめりこみ。
呼ばれた時にも、すぐにはそれと気づけなかった]
…………。
……は。
ああ、すみません、つい夢中になってしまって。
[手を止め、鍵盤から視線を逸らせば、そこに伶人の影はなく。
のんびりとした面持ちの青年が佇むのみ]
では、いきましょうか。
お待たせしては、悪いですからね。
[一見すると、いつもと変わらない様子。
それでも、いつもより表情が硬くなるのは否めない]
(平静を装うのは、得意なつもりなんですけどねぇ……)
[そんな事をふと考えつつ、ダイニングルームへと向かう。
平静を装う、というよりは、思考が読めない、という方が正しい、ともいうが]
─アコルデ家・台所→ダイニングルーム─
[主らがダイニングに入り、席に着くのを待ってから。台所で魚を皿に取りわけ、野菜を盛った大皿をテーブルへと運んだ。
正式な場でもないので、運ぶ順番は特にきにしない。]
すぐにスープもお持ちします。
今日はパンとライスとどちらになさいますか?
[両方用意してありますと告げて。主の返事を待った。
覗ったつもりはないが。尋ねると同時に見た主の様子は変わりないように思える。それは同僚も同じで。
自分もしっかりしないとと、改めて思い直すのだった。]
―交番―
[この状況だからこそか、交番に近寄る人の影はいまのところなく、ゆっくりとマニュアルを読むことができた]
皮肉なものだな。
[呟いて、読み終わった小型の機械のマニュアルはシュレッダーにかけた。
交番に今は自分しかいないので離れるわけにもいかず端末を開いて、過去の区画隔離に関する事例について調べはじめた]
何か情報がつかめればいいが。
[外部へのアクセスができないために調べられる量も限られてるのだろうが]
―交番―
[去り際にレッグと交わした会話を思い出しながら]
落ち着いたときに調べれば確かにわかるのかもしれないがな…
[それをする気にはならなかった。
思い浮かぶのは去り際のレッグの様子から、あまりこちらから触れるべき問題でもないだろうと]
今は目の前の事件が解決してから…だな
─アコルデ家・ダイニングルーム─
[席に着くと間もなく運ばれてくる料理。
並べられた魚に、ほんの少し興味深そうに瞬きを一つ、して]
ああ、では、ライスの方でお願いしますね。
[エリカの問いに答える際に浮かべる笑みは変わらないもの。
今後を考えると色々と頭は痛いが、しかし、食事中くらいは忘れていたい、というのが本音だった]
─回想/アコルデ家・マイルズの部屋─
[部屋から鍵盤の音が漏れ聞こえる。
二度、扉をノックしたが返事は無かった。
仕方なく扉を開け、声をかける]
マイルズ様、夕食の用意が出来ました。
[声をかけて数秒、音は奏でられ。
その後に気付いた主がこちらを見た。
伶人から普段の顔への変化、いつもの光景。
変わらぬように見えて硬い表情に翠を細めた]
─アコルデ家・ダイニングルーム─
[主が魚に興味がある素振りが見え、スープを運んだ際に笑みながら。]
いつものお店で勧められた、キンメダイっていうお魚ですよ。
すごく真っ赤だったからちょっとびっくりしたんですけど…味はとても良いので期待してくださいね。
[そう告げると、今度はライスを取りに一旦下がった。
そういえば、公演の時期は変わりないのだろうかとふと思ったものの、今それを尋ねるのは控えた。
いつもと同じ量を乗せ、ライスの皿をテーブルに置き。]
どうぞ召し上がって下さいませ。
[ぺこりと一礼を取ってから、少し離れた場所に控えた。]
……これを命をかけて護れだって?
俺の命をかけるに値する奴かも怪しいのに。
[好みに共感出来るだけでは足りない]
[主の父に拾われた恩はあれど、忠誠を誓うほどでもない]
[無条件にあの願いを飲む気は無かった]
─ →アコルデ家・ダイニングルーム─
[主と共にダイニングルームへと現れ、椅子を引き座るよう促す。
席に着いた主から離れると、いつものようにやや後ろに控えた]
[その所作、表情はいつもと全く変わらず、状況に対する同様など微塵も感じさせない]
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