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にゅー……完全に抜けて、本調子になるまではまだかかりそう、だけ、ど。
どっちにしろ、この胃袋の状態では、寝るに寝れんし、頑張ろう……。
に、しても。
編成に関しての嫌な予感が当たってそうだなぁ……むぅ。
─ 回想・昨夜 ─
[夜更け。
ウェンディの部屋に訪れると、まだ彼女は起きていて。
失礼します、と中に入った。
ネリーおねえさま、と言われると、少し困ったように笑ってネリーでいいですよ、と返し。
こちらの問いかけに対して、レディだから怖くないという少女に、微笑ましさを感じながら笑みを向ける。]
ウェンディ様はお強いですね。
私がお邪魔させて頂いたのは、怖かったのでどなたかとお話したかったからなんです。
申し訳ありませんが、しばらくお話にお付き合い下さいませんか?
[そうお願いして、ウェンディと少しの間他愛ない話をして。
眠たそうな様子が見えた頃、ウェンディの部屋を出て自室へと戻った。]
─ 広間 ─
[ニーナの問い>>112に対するソフィーの声>>117を聞き、ぎゅ、と自分の手を握る。
獣に裂かれたような、という言葉には、どうしてそんな傷が、と不思議に思ったが。]
人、狼?
[ケネスが続けて言った言葉>>118に、目を丸くする。
人狼。聞いたことはある。
母親が寝る前にしてくれた御伽噺とか、使用人同士の噂話の中で。
でもそれは、どれも此処ではないどこかの話で、現実味は無かった。
けれど、人狼がいるものだという前提で冷静に話している様子のケネスやオードリーを疑うという選択肢は無く。
ただ、ひとつだけ。]
…どうして、おじちゃん、が。
[何故主が襲われたのだろうと、震える声で口にする。
主の呼び名は幼い頃のそれになっていた。
小さなその呟きは、側にいて肩を抱いてくれていたオードリーくらいにしか届かなかっただろう。]
[場を和ませようとしてくれたニーナ>>125に何かを返すこともできず、俯いて目を伏せたまま黙りこくる。
オードリーからソフィーの手を拭く為のタオルを>>126と言われると、ようやく顔を上げて。]
あ…、そう、ですね。
今すぐ持って参ります。
[リネン室へ向かい取ってきたタオルを厨房で水に濡らし、ソフィーに手渡す。
不安げな表情は、人狼という話を聞いたからだけでなく、目の前の方の心情も案じてのものだった。
ケネスが広間を出ていくのには、一礼をもって見送り。
主の死を嘆くウェンディをオードリーが宥めるのを見て、自分も泣きそうになるのを堪えた。]
[ウェンディが泣き止んで程なくだろうか。
広間に入ってきたヒューバートから、休んでいなさい>>146と声をかけられると小さく頭を振って答えた。]
大丈夫、です。
私一人が、休む訳には参りません。
[ぎこちない笑みはいつものことだけれど、普段のものと比べてより堅かっただろう。
ヒューバートの後をついて厨房へと入ると、じゃがいもの皮を剥いたり食器を用意したりして。
料理が用意されればそれを広間へと運んでいった。
一通りのことが終わると、広間の片隅に控えた執事の傍に向かい、声をかける。]
…あの、ヒューバート様。
アーヴァイン様の、お部屋…伺っても、良いですか?
[殺されたということは解っている。
疑う気もない。
けれど、せめて顔を見たいと、執事に願い出た。]
─ 広間 ─
…大丈夫、かは、解りません、けど。
[ヒューバートから大丈夫かと問われる>>166と、言葉に詰まる。
主の骸を見て、取り乱さない自信など無い。
でも、だから。
余計に、誰かに付き合ってもらうことは憚られて。]
一人で、大丈夫、です。
…今から、行っても、構いません、か?
[使用人がほとんど出て行ってしまったのを目の当たりにしているから、やらなければいけない仕事は沢山ある。
けれど、埋葬の準備が終わってしまったらもう主は土の中に入ってしまうから、先に、と。
申し訳なく思いながら、お願いをした。]
― 広間 ―
[シャツの腕にはアーヴァインの血、
穴を掘った為に泥で汚れている為、
広間の中までは入らない。
ヒューバートが此方に来れば、]
庭に、用意は出来てる。
さっきは、悪かった。
[男はヒューバートと一度視線を合わせ外す。
先の感情的な様子を謝罪した。]
………。
俺なりに考えてみた事がある。
それと、言わなければならないことも……
[一つ区切りを置くように視線を再度合わせる。]
─ 広間 ─
グレン、さん。
これ、良かったら使って、下さい。
[広間に顔を見せたグレンに気付く。
血や泥だろう、赤黒く汚れた服を見て表情が悲痛に曇った。
厨房から先程余分に持ってきていたタオルを取ってくると、手渡した。]
…言わなければ、ならない、こと?
[丁度ヒューバートと話しているところで。
聞こえた言葉を、つい口にしてしまった。]
ご苦労様です、グレン。
……先程のことはお気になさらずに。
[グレンの報告に労いの言葉を返した。
謝罪には首を軽く横に振り、続く言葉には僅かに首を傾ぐ]
言わなければいけないこと、ですか?
何でしょう。
[一度途切れる言葉と同時に、グレンと再び視線が合った]
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>一個前の独り言
メモで俺に話があるって来てるから、他には聞かれたくないのかと思ったんだけど。
俺がネリーの立場だと遠慮してさっさと移動するのであんな反応になったとゆー。
まだ口にしてないし、グレンがどう考えてるか分からんから良いのかな。
[濡れたタオルで僅かながらも赤黒い色を拭ってゆく。
白いタオルに移る、日常が壊れた証の色。]
昨日、旦那様の部屋の方向へ向かってゆく、
ローレンス家の娘(こ)を見かけた。
その時は、何とも思わなかったが
[言葉の先は途絶えた。]
― 広間 ―
[広間の適当な椅子にすわって、スープだけを引き寄せておいた。
そうやって進まぬ食事をしているときに、この屋敷の中に残った三人の使用人たちがあつまっているのが見える。
メイドが広間から出て行き、執事とグレンがやりとりをしている声がもれ聞こえて]
……
[だが、名前が挙がっていてもそれが誰かなど分からぬ男には、誰のことなのかと、執事たちのほうをじっとみた]
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