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─図書館─
……っと……やべ、いつの間にか寝てた。
[小さく呟きつつ、欠伸を一つ、かみ殺す。
周囲には、古びた本が数冊]
……今になって、こんなモンを読み出す羽目になるなんてな。
昔は、毛嫌いしてたのに。
[呟きつつ、本を書架へと戻していく。
積まれていたのは、占いや呪術や──とにかく、そう言ったものに関する、書物たち]
あの、それはどういう…まさかニーナさんに何かあったんですか?
[顔を顰めて問い返す。その表情は真剣に見えただろうか]
楽しそうだな…DOLL。
[空間を超えて、声が囁く]
楽しみ過ぎて、肝心の時にしくじらぬように気をつけることだ。
[銀髪の青年が天幕を去った後──ふわ、と。
一つの少女の魂が、氷の柱の傍へと姿を現した。
霜が取り払われた合間から中を覗く。青の髪がふわりと揺れた。
…尤も、魂だけなのだから、髪が揺れたのも気のせいかもしれないが]
──…そう、「貴方」なの?
[何を問うたのか、ぽつりと呟いた言葉は誰にも届かずに落ちて。
青を細める。一度ゆるりと瞬いて──その姿はゆらりと消えた。
誰にも悟られない内にと、再びその魂は霧散する。]
[最後の一冊を書架に戻し受付の前へと戻って。
ふと、窓の方へ目を向ける。
通り過ぎるのは、親子連れの姿]
……そういや。
視えるようになっても、視えないんだな……。
ま、当たり前だけどさ。
[小さな呟きと、掠める苦笑。
瞳はどこか、遠くを見て]
さて、感傷に浸ってる間に、動くとするか。
……ニーナの事、気になるしな。
[低い呟きの後、図書館を出る。外で待っていた黒猫は、姿を認めると一声鳴いて、肩へと飛び乗ってきた]
…ログを読みきれて居ないせいか、
ラッセルの設定が未だ掴めていない件!(こぉら
こっちで絡んだら、面白そうなのになぁ。
ええ、それはその……占いの力は、アーヴァインさんの後は使っていないです……と、思います。
[そして返事は些か歯切れが悪い]
と、思うって、どういうこと?
よくわからないんだけどさ。
みんな、ニーナさんのこと、忘れてるんだよね。
どうしてだろうって思ったら、あなたの言ってたことかなっておもって。
ニーナさんに力は使わない、って言ってたと思ったけどさ。
念のため聞きにきたんだけど……
きて良かった、かな
嗚呼。
本、返しに行かないと。
それに、矢張り――探さなきゃ。
[先程まで居た医者には安静にするように言われたし、本当はそうすべきなのだろうけれど。]
………
[短い沈黙の後、困ったような顔で再び口を開く]
それが、昨日ニーナさんに、自分を占ってくれと迫られたのがやはり意識に残っていたようで……昨夜、ニーナさんを占う夢を見てしまったんですよ。
夢の中ではニーナさんは消えたりはしなかったんで、安心していたんですけど。もしかして……無意識に力を使ってしまったのかも……
[広場に近づくにつれ、響く音楽が大きくなる。
陽気で軽快なその音色だが、今は、違和感が強く感じられ]
……波長があわなくなった……ってとこですか。
[冗談めかして呟きつつ、無意識の内に肩から提げた鞄の紐を握る手に力を込める。
黒猫が、案ずるようになぁう、と鳴いた]
どうしましょうって。
……で、消えても身体は、ええと。
アーヴァインさんの時もだけど、あるんだよね?
本当、よっくわかんない話だけどさ。
それが出来ればいいんですがね。
でも、元に戻す方法なんて、判らないですよ。
私は、二度と戻れないって聞いてますし。
[ますます困り顔]
いっそのこと、私の魂を切り離して迎えに行くとか出来たらいいんですけど。
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