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─道具屋─
…よし。
ただいまー、遅くなってごめん。
レナ、ミハエル、もう準備済んじゃった?
[店の前で立ち止まり、深呼吸してから中に入った。
中に居る二人に、待たせて申し訳なかったという気持ちは本当なのでそう言いながらごめんね、と苦笑して。
話しながら、自分の準備をすすめようと投げ矢の一式を棚から出し、ゼルからもらった薬をそれに塗りつける。
数本あれば充分だろうと、残りは万一誰かが使ったりせぬように厳重な棚にしまいこんだ。]
─道具屋─
[レナーテが入り口に向けて掛ける声に振り返り]
イレーナ。
[道具屋の主人の姿が見えれば、ととっ、と小走りに歩きより手を広げて出迎えた。]
薬はもらえてきたのかね?
[イレーナが作業をすすめる様子も、怒られなければ、大きな猫目でちょこまかと覗き込む。]
うん。ボクの方なら大体は。
何か持って行くものがあれば手伝うのだよ。
[消毒薬と、手ごろなナイフ。ポシェットをぽむと叩いて答える。出発できる。と、レナーテも頷くだろうか。]
─道具屋─
さて、あぁそうだ、これどうしよう…
[未完成のランタンの包みは、邪魔になるほどの大きさではないから持っていこうかどうしようか悩んで。]
ちょっとごめんね、すぐ戻るから。
[自室のキャビネットの中にしまっておくことにした。
胸元に手を当てて、少し目を閉じて祈るような仕草をしてから、またミハエルたちのところへと戻っていった。]
─村の通り─
[目を伏せていると、ぽふりと頭に載せられる手。
一瞬びくりと反応すると目線を上げ、エーリッヒの顔を見やる。
涙はない。ただ…………悲しみと不安の色は如何しても滲み出ていただろう。]
まだ……………まだ、誰かが刈られるんだね。
…………うん。
[「後悔のないように」という言葉には、目線を落とし短く肯定の返事を返した。]
―自宅―
もうそんな年じゃねぇだろうに。
[少し前、イレーネの去り際に言われたことにはそんな風に返したか。
けれど囁きには頷いて、素直に承諾した。珍しく]
―→乾燥小屋―
[キノコの収穫と手入れが終われば、乾燥小屋にそれを種類わけしていった。
ここに分けられているものは、父が几帳面な性格だったのもあり、それぞれの籠に名札がついている。
キノコの元となる胞子の入った袋にもそれは例外なく。
自分がいなくてもどれが何かはわかるだろう。
キノコ栽培の仕方についても、父が残した本がこの小屋の中にある。
キノコの栽培の仕方、キノコの種類ごとの用途や説明等が図入りで行われている。
後半のページは空白、後に書き足せるようにと]
残すことは一つだけか。
[本を手にすると、自宅へと戻った]
―自宅―
やほー、じゃねぇよ。
[そして現在。
手を振る少女に溜息を吐いた]
自首しに来たことは褒めてやる。
から、入れ。
[手招き]
[少し離れた所で、二人の会話を聞いていた。
パンの感想を言えなかったと、呟くエーリッヒに、ごめんねと呟いて目を伏せた。
声無き声が届いたのは、その前か。
その内容にはっとしたように、もう一人の死神憑きを見つめて。]
え…それ、って。
[何度か、瞬いて。]
だめ。だめだよ、それは…。
[そんな名前、“残ってしまう”と。
困ったようにユリアンを見て言うが、声が届くはずもなく。]
─道具屋─
うん、もう昨夜作っててくれたらしくて。
一応できる準備は昨日のうちに済ませたから、あとこれだけ…
[ミハエルから薬のことを聞かれると頷き、麻酔を塗り終えた投げ矢を革のケースにしまい、腰のベルトにくくりつけた。
ミハエルが作業を見る様子には微笑ましげにして。
前日準備した分を再度点検を済ませ、用意はすべて整った。]
はい、おまたせ。
─ゼルギウス宅─
う、だって。
他に、挨拶、でなかったんだも……。
[ため息を吐かれ、ぽそぽそ、と訴える。
手招きされると、うん、と頷いてそれに従った。
応急処置はされていたが、奥まで行った事で最初よりも腫れているのか、先ほどよりも歩きにくいような気がした]
/*
打ち身とか捻挫は、ほんとに放置しちゃいけないんだよね、うん……。
[くろねこ、鍋の中でとーくをみた。
うん、あれは悪夢だった……]
―パン屋―
あれ、誰もいない?
[もぐもぐしつつ。
しかしどこかに行っているのだろうと勝手にあたりをつけて、本を扉のところに置いておく。
中まで入ることはしなかった。
とりあえず手持ちのペンで、メモ用紙に『ゲルダへ』と書いて置いておく。]
[ゼルの家を出る時に自分の言った言葉に対するゼルの返答は予想通りだったから、いつものように笑って。
お願いに対する返答には、…ありがと、と小さく礼を言って微笑んだだろう。]
─村の通り─
[ベッティの頭に載せた手を動かし優しく撫でる。上げられた視線と表情から相手の感情を読み取り、紡がれた言葉に小さく頷いた]
それが、『『死神』の降る刻』だからね。
華が咲くまでは───きっと、続く。
[そう言葉を紡いでベッティの頭に載せていた手を退けた。少し視線を外すと、離れた場所にウェンデルの姿を見つける]
ウェンデル。
[呼びかけた声は相手に届いたか否か]
―自宅―
[自宅に戻ると、さっそくペンを手にして、イレーネからもらった新しい籠に名札をつけた
刻まれる文字は、『美人髪』]
あとはキノコのことだな。
[ヒカリゴケのランプ、その明かりを頼りに本をめくり、後半の空白部分、自分の作ったキノコについて簡単なイラストと説明文を書き込んでいく。
それを残せば、いつ自分がいなくなってももう誰も困る必要はないだろうと]
楽なものだ。
[父親に改めて感謝の念を送っていた]
/*
ところで妹これ普通にお邪魔虫だと思うんですけどどうすればいいんでしょうか。(爆
PLは知ってるけどPCとしてはしらないしなー!
―パン屋→村の通り―
とりあえず、えーと。
やることはもう無い?
[少し首を傾げつつ。
とりあえずさっき声がかけられてたなぁなんて、元来た道へと引き返す。
食べていたから後でね、だったのはまぁ置いておくとして。]
さっきぶり?
[軽く悩みつつ、エーリッヒとベッティへと声をかける。
パンは食べ終わっているし荷物もないので、さっきよりも身軽そうだ。]
─道具屋─
なるほど。
手が早いな、ゼルギウス。
[昨日のうちに、と入イレーナの説明に、至極真面目な顔をしながら──誤解の産まれそうな台詞で薬師を褒めた。
普段は投げ矢の準備を見る機会などは、
あまりないからか、興味深そうにしていて]
よし、準備万端だな?
…。ゲルダのパンがでてきてから、
ちょっとしたぴくにっく気分もあるな。
[首を傾げてから──ぱち。と自分の頬を叩いて]
いや、勿論気もひきしめる。うん。
―自宅―
ったく。
[小さな訴えにまた溜息が洩れた。
近づいて来たユーディットを中に招き、以前レナーテを処置したのと同じ部屋に通して]
座れ。
……で、誰にやって貰ったんだ、これは。
[中央の椅子を示してから、彼女が座るのを待ち、尋ねた。
しっかりと施された応急処置を、ユーディット自身がやったとは初めから思わなかったようだ]
[『美人髪』
色と髪、差すものが何なのかはすぐ分る。
不相応な名前だと、正直思った。
くるりと、指で自分の髪の先を巻き取って。]
…あれ、おいしくない。
[ぽつりと、いつかと同じように呟いた。
むしろそう言っていたのが自分だけだったから。
より印象も強かったんだろうな、とは胸中だけ。
ユリアンがエーリッヒに、名前を告げて決めてしまうと、困ったように眉が下がった。]
─村の通り─
[どこかへ行ったはずのウェンデルが戻って来た]
無視されたのかと思った。
[さっきぶり?と言うウェンデルに僅か苦笑の色。しかし直ぐに表情を戻して]
ちょっと、伝えておこうかと思って。
……ゲルダが、刈られたってこと。
[ベッティに向けたものと同じ、悲しげな笑みが浮かんだ]
自分で死んだりか、それはできないな。
[返事の無いコエを送るのは、後悔の為か、それとも一時でもつながりのあった相手への思いのためか。
思えば、自分が感情を揺らされる初めの相手だったかもしれない。
親友とは、違う形で気になっていた相手]
ゲルダ、そっちは寂しくないか?
[最後の時の様子を思い出す]
結局、何もしてやれなくてすまないな。
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