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――…、っ
[弾かれる銀に、小さく舌打ちを零して眉を寄せる。
床の上を滑る薄めの銀を横目に、再び――
今度は両手の内へと、同じ形の刃を滑り込ませると
まずは、右の一本を電気の膜を発した球体の一つへ向けて]
[感情が宿らぬ瞳を向けられ、これは先日会っていた少女とは根本的に違うようだと認識する。僅かに頷きを返して]
その邪魔を、する気はない。
状況を、確認できる場所が、あるのか。
後で、行かせて貰おう。
[再び機械を支えにするようにしながらもどうにか自力で立ち、ブリジットの腕を振り払うように軽く動かした]
……別に、誰が……おっとお!
[誰が弾いてるか、気になっただけ、と。
それだけ言おうとした所に打ち込まれる弾丸。
とっさの判断で舞い上がり、軌道を外して回避する]
っぶねぇ……ち、女難の相、シャレになってねぇな……。
[思わずこんな呟きをもらしつつ]
生憎、そういう事に人の手ぇ借りる気はないね!
イレーネは……俺が、自分の意思で迎えに行くから、お気遣いなく!
/*
明日のパターンは、
狼信 / 鳴鳴 / 共 or 聖
対戦カードの予想は、
研 vs 職 / 教 vs 青 or 修
研勝利 → 熊による庇い → 再び、研 vs 職? 微妙。
もしくは、教敗北時だと、青か修とのラストバトル。
……修とバトルだと微妙って思っちゃいけませんかね。縁故面で。
そして、研教共に勝利だと、もはやエピローグ同然の気が。
/*
……鳴片落としか、せめて信落ちの方が、
パターンが増えたかしら?
まあ、言っても詮無い事ですね。
リアル優先でもありますから。
庇いネタは庇いネタでおいしいのだし。
[どうも、周囲には人影はなく。
何とはなしに右手へと続く廊下を行く。
着いた先は、モニタールーム]
―地下モニタールーム―
[色んな映像が映るモニターに始めは目を瞬かせ不思議そうに。
けれど、その中に手の中にある銀と同じ色を見留めれば]
――また、喧嘩?
[廃墟の一角を映すモニターへと駆け寄ろうとして、
点滴スタンドの足に絡まって盛大な音をたてて転んだ]
[振り払われるのならば、無理を強いる気もないらしく。
手は、あっさりと離された。]
ああ。
こことは、丁度、反対側に在る。
[短く告げると、別れの言葉もなく、片隅に設置された地上へと続くエレベーターへと*足を向けた。*]
[刃物が床を滑る音に、少女は小さく安堵。
……と、思えば更に現れる刃物。
それは、球体の一つに投擲され。]
……っ……一斉展開!
攻撃準備!標的金糸髪人間!
[怖い気持ちからおともだちを抱き締め叫ぶ。
声に併せ6つの球体が少女を取り囲み淡く光る……
途中で一つに刃があたり
深く表面を削られ火花を散らしよたつく。]
嫌やわ。うち言ったやろ。答えは聞いとらん、って!!
[そう叫ぶと、窓枠を蹴って向かいの壁を蹴り、手前の壁を蹴り、また向かいの壁を蹴り……
それを繰り返してあっという間にアーベルを追い越し、上空から右手のサバイバルナイフによる翼を狙った一撃。]
[倒れた点滴スタンドを立て直す事もせず、
蹲ったまま見上げるモニター。
その画面を見詰めるその手はしっかりと銀を握っている]
/*
はっ、モニタールームにおいでよという事なのかとてっきり。
でも、ここまで来たので見届けます。
じゃあ、聞き流せ!
それでも、俺のやる事はかわりゃしねぇ!
[怒鳴り声で返しつつ、上から来る気配に、とっさに大きく羽ばたいて距離を開ける。
壁に対する位置取りが重要か、と。
意識の隅で冷静に思考しつつ、高く、飛んで。
お返しとばかりに上空から降下し、左の肩へ向けて鋭い爪を振り下ろす]
[少女の口から紡がれる攻撃の予兆に、僅かに眉を寄せた。
――データベースで見た、少女の能力をまともに受ければ
そう太刀打ち出来る物ではないのは承知している。
空いた右腕をポケットへ滑らせながら
もう一本、左に握った銀の刃を、
よたついた合間を狙うように、少女へ向けて放った。
――引き出した右掌から。
リィン、と。 白金の音が高く、響く。]
どうも。
[形ばかりの謝意を述べてエレベーターに消える影を見つめ。
姿が消えれば詰まる息を無理にも吐き出した。暫く目を瞑り機械に身体を預け、呼吸を少しずつ整えて]
…見ておかないと。
お姫様は、まだ向こうだ。
[低い声で呟き、壁伝いに歩き始めた。
逆の端へと辿り着いた所で壁に寄りかかって座り込み。
後は気配も薄いままに画面を*見つめていた*]
―…→地下モニタールーム―
[よたつき、陣が上手く張れない球体の隙を突かれ
鮮やかにギラつく凶刃は少女へ。]
充電エネルギーは……きゃあ!
[球体に攻撃命令を下す前に、
よたつき球体の後方に控えた球体が
少女を守るべく刃を弾くべくその軌道に。
刃は球体に突き刺さり
小規模な爆発。それに驚き少女は小さな悲鳴]
[一撃をかわされ、くるりと回転し壁の突起─配管─に手を掛け静止。
そこへ降下し、右爪を振り下ろしてくるアーベル。それをナイフで受け止め、その勢いを殺さずに利用して離れる。]
あはは、やっぱやりおるなぁ。ほなら、これはどうや?!
[そう言って、弾倉ありったけの銃弾を撃つ。その数10。
さらにうち6発は跳弾による多角攻撃。すべて殺る気の弾道。]
んなっ……。
[放たれた弾丸。
単発で避けるのは容易いが、さすがにこれは、と思いつつも]
……真っ向、食らってられっかっての!
[銃弾の一発二発は、文字通り食らい慣れている。
急所さえ外せば、と。
多角攻撃でないものは急速転回で避け、超弾分は、数発に集中し、その動きを読み、かわしてゆく。
かわし損ねた物が左の前足と右の後ろ足をそれぞれかすめ、紅を散らすが]
……飛べりゃ、落ちねぇっ!
[強引な理屈と共に加速し、一気に距離を詰め。
すれ違いざま、右腕に向けて爪を振るう]
[新たに入ってきた人の気配にふと振り返る。
あれは、先日アーベルと喧嘩していた――。
這うように、少年の元へ向かおうとして
点滴のチューブに動きを止められる。
から、かたと点滴スタンドを引き摺って彼の傍に寄れば
その怪我と消耗したような様子に]
――大丈、夫?
[引き摺る事もなくなった翼を精一杯に伸ばした]
/*
ナタリーが何ていうかうん。
怖いです。
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