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て、可愛い言うな。
男が言われて、嬉しい台詞じゃねーぞ。
[ベアトリーチェの言葉に、さすがに突っ込み一つ]
だからって、わんこはないだろー。
ケルベロスと天狐じゃ全然違うだろうが。
[ケルベロス=闇属性の魔獣の王。
天狐=火属性の魔獣の王。
どっちにしろ、比較対象としてはどうなのか]
[ベアトリーチェに突っ込みを入れているあちらの異界龍の様子に、漆黒は苦笑するよに尾をゆらり]
お。
そう言えば、そうだったな。
[異界龍の言葉に、素材を探さなければいけないということを思い出した。
そして、談笑を続けていたライヒアルトへ、視線を戻し]
茶飲み話に花を咲かせたいのは山々だが、今はまだ追試試験中なので、単刀直入に聞こう。
ライヒアルト。
君は魔法素材を持っているかな?
持っているのならば、力づくでも奪わせていただくが。
[先ほどと全く変わらぬ様子で、ヘルムートがグングニールを袖口から取り出した]
[ナターリエの言葉に、ぐぅっとひとつ唸る。
わずかに俯いてブツブツ何事か呟いていたが、そこに迫り来る影狼。
彼らがまさに襲いかかろうとする瞬間、キッと顔を上げると、]
私だって、あの性悪せんせーの罰ゲームなんてやりたかなんだよぉ!!
[そう言って、ずばぁっと一閃で影狼両断。余剰のカマイタチがナターリエに襲いかかる。
ちなみに。上げた彼女の顔は思いっきり涙目だったとか。]
男でも、可愛いもんは、正義だ!
[甚だしく間違ってることを平然と言ってのけつつ。]
ふわふわー、ふわふわー。
「……とりあえず、今は試験中だから我慢しよーなー。
終わったら触らせてもらおーなー。」
[ほっとくと近付いてもふもふしに行きそうになるので異界龍が押しとどめつつ。]
んあ。
[得物らしきものを取り出しながらの、ヘルムートの問い。
天鵞絨が、ほんの一瞬険しさを帯びる]
……そう聞かれて、素直に返答すると思うワケ?
[こちらも見た目は変わらぬまま。
片脚を軽く下げて、いつでも駆け出せる姿勢を作る]
……無茶言うな。
大体、なんで可愛いと正義なんだっ!
[そこは力説する所なのかと]
『……まあ、事が終わった後、どうなっているかはわからぬが……』
[盟約者を宥める龍の声に、漆黒の龍はぽそり。
漆黒的には、このままで固定されるのは御免被るらしい。
色々な意味で]
さてと。
いつまでもこうしてるわけにはいかないものねぇ。
[どうにか気力を集めなおして歩き始める。
茶虎猫は一足先に偵察に出ているとか]
イイ趣味してるのも間違いないと思いますわ。
[途中、ナターリエ宛だったのであろう声を拾い。
思わずボソリと呟いたりもして]
あら、別組発見。
ヘルムートも大分復活してるみたいねぇ。
[やがて茶虎猫が見つけた光景に、気配を抑えて近付いてゆく]
[にこにこ、にこにこ]
[非常に上機嫌に]
オーヴァン、逃がしちゃだめよ?
せっかく増えないふわもこなんだから。
[と、オーヴァンに指示だし。]
「……逃がす気ないだろ。お前。」
[冷静な突っ込みパート2]
ふんっ。私だってごめん被るっ!!
あの性悪導師と学長の陰湿かつ狡猾な罰ゲームなんぞ想像しただけで脱獄したくなるわっ!!
[と、必死そうにいう。まあ本心も若干…結構交えていいつつも。手の平を軽くあげるようにして、影が...の前に壁のように立ちはだかり。カマイタチを飲み込む]
ま、だから仕方ないよな。ったく。ヘルムート襲ってもう一つ得ようとしてたところだったのに
[涙を流すのには若干目を瞬かせたがそんななか平然と嘘情報を流すやつ]
開きたまえ開きたまえ。異界への扉。
戦場にて歴史の闇に埋もれし狂気の猛者を宿し門よ。我が呼び声に答えよっ
[ずっと集中していた繋がったもんを開き、黒い霧のようなものが浮かび。それを体内に取り込む]
その力。その武。その暴。いまいちど我が身に捧げ。ともに戦場を駆けん
[ガキンという金属音と共に生まれる巨大なハルバード。それを片手で握り。構える]
……なんか、違う意味での恐怖を感じるんだが……。
[上機嫌なベアトリーチェの様子に、思わずぽそり]
フウガ、最悪、ここでぶっつけ本番、な。
『……心得た』
[ぶっつけ本番=次元魔法の行使、という事らしい]
[ライヒアルトの言葉に、ヘルムートが小さく笑った]
ああ。
素直に返答してくれると信じている。
……逃げるだけというのは、つまらんだろう?
それに、もしも、私から逃げて守ったとしても、他の誰かに奪われるかも知れんのだ。
ならば、今ここで正々堂々と戦ったほうが奪われたとしてもまだ納得できるだろう。
私を再起不能にまで追い込めば、二度と私から狙われることも無くなるわけだしな。
何よりも、男同士、分かりやすい決着というのもやってみたくはないかね?
……それでも、もしその素材を持っていたとして、全員から逃げ回ってでもその素材を守ろうとするのならば、追いはしないがな。
[振り抜いた重量ある剣は狙い違わず向かって来たゼルギウスの胴を殴り上げる。
鎧で威力は殺がれるだろうが、振り抜いた剣は重力を付与した特殊な剣。
その衝撃は計り知れない。
剣と拳、リーチの差が勝敗を分けたか。
それでも突き出された拳が、僅かに頬を掠った]
っ……ぶねぇ〜!
あれ食らってたらただじゃ済まねぇぜ。
[掠ったダメージからその特性を察し、振り抜いた体勢のまま冷や汗をかいた]
……え?存在全てが。
むしろ、最強!
[吃驚するくらい真顔で言い放った。]
「……動物好きなのはわかったから。」
[心底、疲れたようにため息をついた。]
[ちなみに、茶虎猫やカルメンの接近には。
ある意味極上もふな真白が気づいていたとかいないとか。
でも、なんだかわかってないようで、気配の方を見てるだけ]
……ベアトリーチェ。
もし、私がライヒアルトと戦うことになったとしても、1対1で戦うことを許してほしい。
これは、男同士の聖戦となるのだからな。
世界に満ちたるマナよ。
その力多く留めたる品の在処を示せ。
―― Sence magic.
[まだ少し距離のあるうちに魔力感知の魔法を唱え。
そっと距離を縮めたところで、ベアトリーチェの可愛いは正義発言。
思わず吹き出しそうになって、慌てて口を手で押さえる]
つい愛でたくなる姿ではあるものねぇ。
[手の下、更には小声での呟きだったが、敏感だろう本人に気づかれてしまうのかどうか。
ヘルムートとの対決ムードを感じて、まずは様子を窺う]
[やはりというかなんというか、ヘルムートは何も変わってはいなかった。
騎士として、男として、ただひたすら直線に、曲がらず、ただ一直線に走り続けている男だった。
変わったのは、少しだけ考えが柔軟になったという一点。ただ一つだろう]
……む。
………ふわもこ。
[むーーー、と暫く考えていたが、]
……………我慢する。
「よくできました。」
[なんか立場が逆転してr]
えー、そういう風に逃げ道封殺する?
[ヘルムートの言葉に、がじ、と頭を掻いて]
ま、俺としてはこの試験、留年がかかってるんで、なんとしてでもコレは死守したいんだけどね。
[遠回しの肯定をしつつ、ポケットの奥に手を滑らせる]
でも、まあ。
そういう誘いにも、惹かれなくはないんだよなあ。
……最強、とか言うな。
[ベアトリーチェにぽそり、と突っ込んで。
直後。
ぴこ。
獣耳が、何か拾った]
……愛でられて喜ぶかっつーの。
[視線はヘルムートから逸らさぬものの。
やっぱりぼそ、と呟いていたり]
んー。
分け入るのは色々と拙そうねぇ。
[茶虎猫は真白に気づかれ、主と近い藤色の瞳をぱちくり。
邪魔しないから許して?とばかりに尻尾ゆらり]
―― Concealed self.
[本人は目立たぬように姿隠しを使っておいた。
一段落着いたら…というつもりだろう]
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