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あら、困ったときはお互い様、でしょう?
油は、後で返してくれれば構わないから、大丈夫よ。
牧師様だって、わかってくださるわ。
[迷っているようなアナの様子に、にっこりと笑います。]
それに、油がないからって灯りも持たずにでかけたりしたら、その方がよっぽど危ないわ?
おや、羊飼い アルベリヒ が来たようです。
羊飼い アルベリヒは、おまかせ を希望しましたよ(他の人には見えません)。
[村はずれの小さな牧場に、一人の羊飼いが住んでおりました]
アリーにベリー、シリーにデリー、イリーにエリー、みんな揃ってるかい?
ああ、ごめん、フリーを忘れていたな。ほらほら、早く小屋に入った入った。
……それは、困っちゃう。
もう、行っちゃったり、していないかな?
〔ドロテアの一言に、アナの心配は、ほかへと移ってしまった。
あっちこっち、視線は行ったり来たりをくりかえす。〕
そうじゃのう。本当になったら大変なことだ。
じゃから、普段から気を付けておくのは大切なことじゃよ。夜に外に出ない、とかのう。
……遠くの方か……。
[一度黒い森の方を見てから、ドロテアへと向き直ります]
ホホ、勿論そうじゃよ。
わしゃ長いこと生きとるが、それでも獣に化ける人間など見たことがないからのう。
安心するのじゃよ。
[不安そうなドロテアを見て、おじいさんは明るく笑うのでした]
[羊飼いの飼う羊は七頭、最後の二頭は双子の羊で、見た目もそっくりのおちびさん。いつも片方を忘れてしまいそうになるのです]
どうした?今夜はいやに落ち着かないじゃあないか。
まさか…いやいや、狼なんか来るわけないよ。
さあさあ、安心しておやすみ。
合っていたか。よかった。
ご忠告、感謝する。
[口を閉じてしまった木こりに、旅人はぺこりと頭を下げました。]
ドミニク殿は、これから宿に行くのかな。
食事はできているよ。
冷めてもだいじょうぶなように作ってあると、お婆さんが言っていた。
[そうして、ふと、思い出したように言いました。
昨日もその前の日も宿で会いましたから、旅人はそんな風に思ったらしいのです。]
ね、そうなったら困ってしまうでしょう?
……勿論、一番いいのは夜中に出歩かない事なのだけれど……。
ちょっと、待っていてね?
[あっちこっちを見るアナにつられるように周囲を見回すと、一度、教会の中へと戻ります。]
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さっき出先から帰ったばかりのふかですが(笑)
あと一人で霊が出るんだなーと思ったので突入。だって狼二匹なのに村側能力者占だけとか寂しい…
……うん、気をつけます。
〔ふたりに言われて、アナは、しゅん、となってしまった。
心なしか、結んだ髪まで垂れているみたいだ。〕
夜は不思議な感じがするから、つい、外に誘われちゃうけれど。
それでも、何かがあったら、たいへんだもの。
お姉さんと、お爺ちゃんも、気をつけてくださいね。
口うるさく言ってすまなかったのう。
嬢ちゃんは賢い子じゃから、きっとわかってくれると思ってのことじゃよ。
[そう言って、しゅんとしているアナに微笑みかけます]
そうじゃな、わしも若い頃は夜が好きじゃったよ。
夜風に当たり星を眺めるのも良いものじゃ。
この歳になると夜は眠たくなってしまうがの、それでも出歩く時はよおく気を付けておるよ。
[素直に頭を下げられて、木こりは居心地悪そうに身じろぎました。
見透かされたような言葉に齧りかけのパンを握り締めます。]
木こりは食わないと動けんからな。
それに…ゼルマさんの飯は冷めても旨い。
[ぶっきらぼうに言うと、背を向けてのしのし歩き出すのでした。]
[教会の中に戻り、灯り油を小さな入れ物にわけて、しっかりと蓋をします。]
はい、お待ちどうさま。
気をつけて、もって行ってね?
[それから、外に戻ってそれをアナに差し出しました。]
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