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[ニーナの歩調に合わせて、道を逆に辿ってゆく。
メインストリートに出ると、白の花々が絨毯のように道に残されていた]
おや、サーカスまでの道標のようですね。
辿っていけば入り口までご案内、でしょうか。
[気を引き立てようと口にした言葉は、少女へと届いただろうか。
賑やかに走り回る子供たちを楽しげに見ながら、男はぽつぽつと独り言のように言葉を零してゆく]
サーカスに行きたがるなんて子供っぽいでしょう?
…昔から私は美しいものが好きでしてね。
キャンデーもゼリービーンズも、その色とりどりの美しい粒を口にするのが嬉しくて。気がつけば自他共に認める甘党になっていました。
サーカスはね、風船やピエロ達の装い、パレードに火の花…私の好きなものがたくさん詰まっているんです。おもちゃ箱のように。
[隣を歩く少女の切りそろえられた髪が、しなやかに揺れる。
それを茶色のレンズ越しに目を細めて見やり、そっと顔を近づけ]
――満足するまで堪能しても、御菓子と違って中年太りにならないなんて最高でしょう?
[茶目っ気たっぷりに囁いて、にこやかな笑みを見せた]
本当に――最高ですよ。
団長に出会って、私は永遠の美というものを知りました。
[茶のレンズに隠された孔雀色の瞳が熱っぽく潤む]
[談笑しながら歩いて行くと、その横顔の向こうに良く見知った少女の顔を見つけた。
思わず顔をほころばせて手をあげ、声をかける。]
あ、ニーナじゃない?
ニーナ…に、あら、ヴィンセントさん?
[見知った顔の更に向こうに、太陽の光を反射させる眼鏡が見えた]
変わった組み合わせね、お知り合いだったのかしら?
[美しいものを見たいと願う心が、魔を引寄せたのだろうか。
医師として働く内に、身体から離れゆく魂の色に魅せられていくようになった。
しかし、どんなに美しい魂もやがて消えてしまう。
美しいものが見たくて、患者が手遅れになることの多い巡廻医師となり、そして――団長と"彼の方"に男は出会った]
団長にいただいた魂を狩るこの力。
全ては――*永遠の美の為に*
[ニーナの反応にも、穏やかな笑みを浮かべていたが。
耳に届いた声に、おやといった表情に変わる]
これはこれはレベッカさん。
それと…初めまして、お連れの方。私はヴィンセント=ウィスラーと申します。
ニーナさんには診療所でお世話になっているのですよ。
[巡廻医師でして、とにこやかに説明し]
薬の補充に立ち寄ったのですが、せっかくですしサーカスを楽しんでから次の町へ行こうと思いまして。
…はしゃいで熱を出す患者が増えるかもしれませんしね。
[嬉しそうに話すも、最後は少しだけ言い訳めいていただろうか]
[ヴィンセントの声にあぁ、とニーナを見て]
そっか、診療所か。お薬って言ってましたものね。
その荷物はニーナのね?ニーナったら、旅のお医者様を使うなんて。
[少女が慌てて紡ぐ言葉に、声を立てて笑った]
[デートかな、との呟きに思わず笑み]
そんな、年齢倍ほどの私じゃラッセル君が可哀相だわ?
イライラッセルってするかも?
んー、いまいちね。
[腕を組んで眉間に皺を寄せてみた]
[いつも持っている革の鞄を差され、慌てるニーナを援護するように口を開き]
いえいえ、これは私の仕事道具ですよ。持っていないと落ち着かなくてね。
荷物持ちはもう終了です。ほら、お駄賃もちゃんといただきましたし、お願いも聞いてもらいました。だからニーナさんは全然悪くないんですよ。
[荷物持ち自体は肯定にしたことに*気付いているのかいないのか*]
あら、本当だわ、ニーナの鞄じゃなかったわ。
ごめんなさい、私ったら何を見間違えたのかしら。
私も、はしゃいで熱を出しちゃいそうなひとりね。
[小さく舌を出してコツンと自分の頭にゲンコツを当ててみせた]
でもお駄賃ってやっぱりニーナったら使ったのね?ふふふ。
ほう、彼女に目をつけるとは仕事熱心だね、DOLL。
…期待しているよ。
[青年の碧と男の孔雀が茶のレンズを挟んで*合わさった*]
デートではありませんでしたか、それは失礼を。
とても仲が良さそうに見えたものですから、つい。
[ゲンコツを当てる仕草には、くくっと喉で笑い]
…ええ、熱を出さないよう気をつけて下さいね。
メインイベントを見逃したら大変ですから。
[有料の分きっと楽しませてくれるはず、と笑みを向けた]
あら、メインイベントは今日は無いのね。
あ、本当だわ、招待券に書いてあったわ。残念。
[そこまで話すと、はた、と動きをとめてポンと左手の平を握った右手で打った]
ああ、なるほど、そこで利益が出るのね!
分かったわ、なんだかスッキリしたわ。
[嬉しそうにコロコロと笑った。]
正確には、運んだからのお駄賃じゃなくて、お駄賃が欲しくて運ばせていただいたんですけどね。半ば無理を言って。
だから、ニーナさんは何も悪くありませんよ。
[少女が気に病まないようにと、柔らかく笑みを向ける。
それから招待券を覗き込むレベッカに]
おそらく氷柱に閉じ込められた美女…といった感じなのですが。
どういった魔術かはわかりませんが、ポスターにするぐらいですから何か意味があるのではないかと思いますよ。
…これで関係なかったら誇大広告ですね。
[利益の話には、驚いたように目を丸くして]
……はあ。
よくわかりませんが、お役に立てたなら何よりです。
[意味の判っているらしい連れの青年と見比べて、曖昧に頷いた]
戻ってきたー。と、思って、ログ読んだら。
なんか、くそぅ怪しさ全開なんだぜヴィン先生っ!美味しいなっ!
というか、役職全然わっかんないや!orz
…コーネは、占CO?それとも、占騙り?
まぁ、どっちかかなぁ。というか、役職を把握し切れて無いな自分。
占…ベッキー
霊…エレノア
守…ハーヴ
鳴…エッタ、リック
狼…ヴィン、コーネ
狂…ラッセル
妖…ニーナ
昨日の流れと設定諸々組み合わせると、ここらへんかしら。
コーネとレベッカが狼か占かどっちか。かなぁ。
でも、怪しさで言うならコーネですよ、ね。ね。
とりあえず、占い師の居場所と、狼を完璧に把握したいのだが。
急ぐ必要はないよ、ヘンリエッタ
アリス……その子?
おれにはアリスの言葉は聞けないし、よくわからないけど。
ヘンリエッタとはまるで、反対みたいだ。
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