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─道具屋─
[中の入り口傍には、イレーネではなくて、奥からやってくる彼女の兄の姿が見えた。]
……うん。
[抜かりない。と、言われて、ぽん、とポシェットを叩いて笑う。]
誰か来客中だっただろうか。
すまないのだよ。来させてしまった。
[イレーネの行き先にはなるほど。と、頷いて、奥の方を覗き]
…ん。簡単な消毒薬と。扱えるのはナイフくらいだけれど他にももって行った方がいいものがあれば聞こうかと思ったのと──、
[二人の反応に二人はまだ知らないのだろうと]
まだなら、いいんだ。
特に用事って程でもないけど。
[少し間を空けて]
虫の知らせみたいな?
まぁ、気にしないでもらってもいい。
[二人が自分のことを、気にするようならば変人の戯言だとでも思ってくれればいいと付け加えただろう]
―村の通り―
……大丈夫だ。
[音の割にダメージは低かったようで、ゲルダに答える。
角が当たっていたらえらいことになっていたに違いない。
頭をさすりながら飛んで来た方向を見て]
何だお前。
報復のつもりか。
[離れた場所にいるウェンデルを認識して、声音は低くなった]
─道具屋─
あと。
ギュン爺様の、好きな酒。
こっちに、おいてはなかったかなと。
[思ってよったのだけど。と、レナーテに、
注文をもうひとつ、付け加えた。]
―時は過ぎて今―
[二人の来客を出迎えながら]
おはよ。
[少し間を空けて]
ゲルダ、村長の夢みた?
影は、外から村長に伸びてた?
[掛けたのは唐突な質問、自分が突拍子も無いことを言ったりするのはたまにあることで、ゲルダも深くは気にしすぎないだろうか、
それとも質問の内容に、何か感じるものを持つだろうか]
─ユリアン宅─
ふーん?
[気にしなくて良いと言われ、一度はユリアンの話を流しかける。しかしどこか引っ掛かるような表情をしていた]
ま、気になるなら行ってみれば良いんじゃない?
行くのに抵抗があるなら一緒行ってやっても良いしね。
[どこかからかうような雰囲気に見えるのは、いつもの笑みが浮かんだせいだろう]
―村の通り―
いやつい手が滑っ……
[ばれた(当然である)
というように視線を戻して、言い訳。
きっと厚い本なら投げなかったと思いつつも、]
ええと、昨日のお詫び…?
[冷や汗たらり。自業自得ではあるが。
距離はとったまま、ちょっとへらっと笑ってみせた。]
―村の通り―
え。
[ゼルギウスの視線の先。
本を投げた主の姿を見つけて、何やってるの!?という目でウェンデルを見たが、ウェンデルは逃げていっただろうか。
どうしよう。昨日謝った方がいいって言ったのに。
流石にフォローが何も思いつかずに、本を手にしたままおろおろと交互に二人を見比べた。]
店員 ベッティは、ランダム を心の中で指差しました。
─ユリアンの家─
そう?
ならいい、けど…
あたしこの後ギュン爺のとこ行くつもりだけど、用があるなら言付けできるよ?
[そういって首をかしげたが、虫の知らせと言われるとなんだか気になって表情が少し曇った。]
―村の通り―
[だ、だってなんかこわくなったんだよ!
とは目で語る。
おろおろさせてしまったゲルダに、なんとなくあわあわしながらも、
しかし逃げるも近づくも出来ないのであった…]
え…。
[村長の夢の事は言ったが、影の事は口にしなかったはず。
それを聞いてきたユリアンに、少し戸惑った。]
影は…うん、外から伸びてた。ふたつ。
ねえユリアン、私影の事は言わなかったのにどうして知ってるの?
ひょっとして、ユリアンも同じ夢を見たの?
[声が繋がっているのだから、同じように夢も共有したんだろうか。
そう思って尋ねた。]
―村の通り―
……お詫び?
[ゲルダの手元にある本を見た。
見たが]
本をぶつけるのがお詫びか。ほーお。
どうもまだ懲りてねぇようだな。
[内容までは見なかった。
更にこの状況。
以上2つの事柄から、残念ながら皮肉と受け取ったようだ。
動けない様子のウェンデルに、一歩一歩近付いて行く]
―村の通り―
そ、そうそうお詫び!
だから中を見るとい
[近づいてくるのに冷や汗たらり。
道の端っこにいたから、逃げ場もないのに一歩下がる。]
ゼ、ゼルギウス落ち着いて…!
[足が壁に当たれば、逃げ場が、ない…。
思わずゲルダに視線を向けた。へるぷ!]
─道具屋─
ああ、ユーディがビーズを選んでいる。
けれど私が何をできるわけでもなかったから平気だよ。
[謝るミハエルに緩く首を振る]
慣れないものを使おうとしても難しいだろうし。
私はそれでいいかなと思うけれど。
袋や縄は私が持っていくよ。
―自宅―
[エーリッヒからかかった言葉には]
暇ができたら、行ってみる。
[確かめにとは、さすがに言葉にはできなかった。
イレーネから言付けと言われれば]
あ、じゃあその時、一緒に行く。
[イレーネの表情が曇る様子に気付き、そう答えた]
―村の通り―
[何だかだって!と言っているようだったが、こればっかりはウェンデルが悪いよという目で見ながら。]
お詫びって…。
[それがどうしてそうなるんだろうと思いながら、手にした薄い本を開いてみる。
中には薬の作り方らしきものが書かれていた。]
あ……。
[ようやく、つまりはこの本がお詫びなんだ、と思い至って。]
あ、ゼル、ちょっと…。
[だいぶお怒りの様子のゼルギウスに、控えめに声をかけた。]
とりあえずこれ、ウェンからのプレゼントみたいだよ。
届け方はかなり間違ってると思うけど…。
─道具屋─
長の好きな酒?
確かこっちだったかと思うけれど。
[言いながら酒の置いてある棚へと向かう]
ああ、奥の部屋を覗いてみても面白いかもしれないよ。
今度は青いビーズを沢山使うみたいでね。
イレーネが在庫を広げていったんだ。
[話しながら瓶の一つを手に取った]
[ミハエルを振り返る]
長に頼みごとでもするの?
─ユリアン宅─
あれ。
なに、俺だけ仲間はずれ?
[イレーネに一緒に、と言うユリアンの言葉を聞いて、わざとらしくしょんぼりした]
─道具屋・奥の部屋─
……ふに、こんな感じかな。
[結局、最後は直接見ながら状態だったりしたものの、ひとまず、使いたい色は選び出せた]
後は、固めの糸、少し作らないとだね。
それと、緑色の布で、リース。
壁に飾れるようにすれば、いつでも見れるものね。
……いつでも見れれば、わすれない。
[最後の部分は、ごくごく小さな独り言。
ほんの一瞬の翳りを振り払うように、ふるる、と首を横に振る]
─ユリアンの家─
そう?じゃあ一緒に…
あ、でもあたし今日はこの後用事あるから、この後すぐ行こうと思ってたんだけど。
ユリアン、今からでも平気?
[ユリアンから一緒に行く、と言われれば気を遣わせちゃったかな、と思って普段どおりに聞いて。
エーリの拗ねたような言い方には思わず噴出した。]
─道具屋─
ユーディが?
[友人の名前が出て、レナーテの横を過ぎ、
ちょい、と、奥を覗く]
ユーディ。
いい色は見つかっ た── …か?
[と。ごそごそと服の中を探って──いるところが見えただろうか。
友の名前を呼んで、棚の向こう側へ、手を振った>>174。]
―村の道―
……落ち着けだと?
どの口で言ってやがんだ、こら。
[中を見れば、という言葉は聞き流してしまった。
歩みは緩めずにウェンデルの目の前まで来て、顔を覗き込む。
思いっきりガンつけてるところに]
あ?
[ゲルダの控え目な声が聞こえて、不機嫌さMAXの形相で振り返る]
―自宅―
じゃあ、エーリも一緒にデートに行く?
[わざとらしくしょんぼりする様子にはそう、冗談のように返す]
それとも、エーリとイレーネで二人で行く?
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