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そう。いいな。
[純粋に、羨ましがっているような物言い]
双花。ああ。そうだったんだ。
それなら、……場も、壊れやすくなったかな。
[思い出したように付け足す]
見ての、とおり、ね。
あぁ…オオカミさんの方か。
[欠けた腕を見て、そう容易く口にする]
――…。
[ギュンターの時と同じように、看取りの言葉は、陸の神、教会によるもの。
それはどこか手慣れた仕種。
十字を切り、深く息を吐いた]
よぅ…なんか…あったみたいだな
[ゲルダが階下へ向かうのが遠目で見てわかりながら、その場にいる。ユリアン。ハインリヒ、ロミ。ダーヴィッドに声をかけつつ、まずは部屋を覗く]
…ぁー…こりゃまた獣みたく…派手に…しかもエーリッヒさんとはなぁ…
[むさぼられたのか無惨に破損して、肩から抜け落ちた腕をみたことと]
話…聞いてればよかった
[と、二重の意味で顔を顰めた]
―産室/回想・前夜―
…よく、寝てる。
起こさないようにしなくちゃね…と、ロミちゃん?
いってらっしゃい?
あ、クロエももう戻った方がよくない?
カーラ、きっと心配してるよ。
あとはあたしがみてるから。ありがとね。
[ヒカリの世話も一段落して、一息をつく。
唐突にロミが出ていったのを見れば、不思議そうにしながらも見送って。
そしてはっと気付いてクロエにも声をかけ。
そこにゲルダが食事の用意が出来たと伝えにきた。
戸惑う様子には気付いたものの、ブリジットのことを察したせいだろうと思い、無理に問うことはしなかった]
あ、ありがと…うん。後でいただくね。
……薬、いらない。
[ぽそり、と。
即答する声は、小声ながらも真剣だった。
それから、ハインリヒの言葉にがじがじがじ、と頭を掻いて]
……わかったよ。
んじゃ、広間にいるから。
なんかあったら、呼んで。
[何でかんで、気を許して頼る相手の言葉には逆らいきれず、その場を離れる。
途中、自分の部屋に行って、気を紛らわすために道具袋を引っつかみ。
鈍い痛みを感じながら、広間へと向かった]
/*
茨絡めるかどうか悩んで、止め。
役職まで分からないからなぁ。
最初に描写あったからやってみたかったけども。
蒼聖痕がどうなるか分からんから止めた。
場を壊すのには良かったのかもな。
[双花は場を作る一片]
[「双」花であるならば]
多分、蒼の花を持つやつもいるはずだ。
そいつは、漣が食えばいい。
職人見習い ユリアンが「時間を進める」を選択しました。
職人見習い ユリアンが「時間を進める」を取り消しました。
[そして出ていくゲルダを見送ると、息をついて]
とは言ったものの…
まずは着替えないと向こうには行けないなぁ。
ヒカリちゃんを一人にも出来ないし、ブリジットさんだって一人にしておくわけにもいかないし…
ごめん、クロエ。
ちょっと着替えてくるからそれまでヒカリちゃん見ててくれるかな?
[そう言ってクロエにヒカリを任せると自室に戻り。
手早く着替えを済ませればクロエとヒカリの元へ戻り、そのままヒカリとブリジットの傍に控えて]
あぁ、そういやゼルがなんか話あるって言ってたけど…聞けるのは明日、かなぁ…
[そのまま、産室でうたた寝しながら夜を明かした]
─回想終了─
─1階・広間─
……にしても、ほんとに。
身体の方は、なんて事ないんだけどなぁ。
[ぶつぶつと文句を言いつつ、広間へ入る。
ソファにいるカルメンの姿に気づくと、え、と短く声をあげ]
……お前、もしかしてここで寝てたの?
[惚けた問いを投げつつ、取りあえず、テーブルの上に道具袋を置いた]
狼さんの、って、確かにそうだが…
[元からの性格なのかダーヴィッドはいつもと変わらなくて。
見取る言葉はそのまま聞き流す]
よう…
[現れたゼルギウスに軽く返して、視線でエーリッヒを示す]
昨日…見ちまったんだけどさ。
こいつの肩に、朱い花の痣があった…
[それ以上は言わず、部屋を出るユリアンには]
とにかく今は休んどけ。
いざって時に動けなくなったらどうする。
[といって送り出した]
[ゲルダが出て行くのを、心配そうな面持ちで見送って]
ふぇ、…あ、はいです。
[ユリアンに言われて、一拍程間が開いてからうなずいた。
ちょうど入れ違う形となったダーヴィッドやゼルギウスに挨拶するのもそこそこに、部屋の外に駆け出す。
自然、ゲルダの後を追う形になる]
ゼルギウスか…。
あぁ、エーリッヒが喰われた。
オオカミさんは、あれかね?
陸のカミサマ信奉者が大嫌いなのか?
[他に理由があると知りつつ、悩むような口ぶりを]
…?
ちなみに、話しって何の?
[尋ねつつ、部屋を出るユリアンに、ひら、と手を振る]
……はぁ…
[十字を描いているダーヴィッドの横でため息を吐くと、一度。元ブリジットの部屋に行き。用意されていた布の一つをもっていき、エーリッヒの遺体に被せる
ブリジット同様。弔ってやるほどの自由さえなく]
肩に朱い花の痣…?……それが何かあるのか?
[絵本も逸話も知らぬ...はその痣がなんなのか。それで何が言いたいのかわかりかねるようにハインリヒを見る]
―回想―
[産湯を使い、清潔な布で包んで、母を亡くした子に何をあげるのがいいのかなどを相談して。
ようやく一息つけたのは随分と時間が経ってしまってからだった]
食事…そういえばそのまま放り出してきてた。
ゲルダさん、ありがとうございます。
いいですよ。
僕はこのままでも大丈夫ですし。
[着替えに戻るというローザに頷き、暫くの間ヒカリが眠るのを見つめる]
主の祝福がありますように。
[言ってから自嘲する]
全てを放り出して逃げた者の声では届かないかな。
何も見えない、見ようとしない見習いの言葉じゃ。
─広間─
[視線はしばらく天井へ。
いくつかの足音が聞こえ、そのうちの一つが広間へと入って来るのを聞き、視線を落とした]
あ、ユーラ。
うん、ねてた。
[訊ねられたことにあっさりと頷いて答える]
…そうかもしれんな。俺はずっと水上育ちでよかったかもなぁ
[ダーヴィッドの悩むような口振りに、...はわざとか。軽い調子で言って]
あぁ。話ってのは。エーリッヒさん。人狼とか色々いってたろ?…それについて
ま、俺が聞きたいのは人狼やら…化け物っていわれる類の存在の有無なんかじゃなくて。
そういった生き物の対抗手段。なんだけどな
自分たちでオオカミさんをどうこうしろみたいな話があったから、最悪のそーぞーしただけ。
もう誰かしら、狂い出してる可能性もないわけじゃないからねぇ。
ハインリヒのにーさん、気をつけなよ。
[投げるのは、警告の言の葉]
あぁ、花の痣…あったねぇ。
[思い出したように、頷きを一つ]
─1階・広間─
……あのなぁ。
[あっさりとした肯定に、浮かぶのは苦笑]
ま、仕方ないか、昨日はばたばたしてたし。
[やれやれ、と息を吐き、作りかけの細工の一つを手に取る。
仕上げまでもう少し、といった風の、星をモチーフにしたペンダント。
鑢を使い、荒い角を削る音が微かに響く]
[ゼルギウスが伺うように言葉の意味を尋ねてくるのに、言葉が足りなかったかと考えて]
ロミの持ってた絵本にもあったんだけどさ。
人狼がいるところには「朱と蒼の花の痣」を持つやつも現れるんだと。
それで、その痣、はな…
[少しだけ、表情が変わる。
口元、微かに上がって…]
人狼にとって極上の「餌」……なんだと。
[最後の言葉、どこか違和感のある言い方をして]
蒼、ね。
[興味は然程ないか、素っ気無く]
それより先に、壊したほうがいいもの、いそうだけれど。
力を持つものが、他に――いるっていうのなら。
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