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ああいや。まだそう(狼孤軍奮闘)と決まったわけじゃないですね。どちらにしてもどんな赤になってるのかドキドキです。
さて、独り言に逃げてないで表にもついてかなきゃ…。
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むー。
ハインさんのとこ、めっさ行きたいけど、俺は無理だなあ。
半分わざとだけど、占い情報ゲットしとらんしね。
しかし、占に接触すると霊情報が入らず。
霊に絡むと占情報が入らない。
……守護者やる時の機動、かたよっとるな……。
―ローザの部屋―
……ぁあ…
[本当に…倒れている
血の匂いが先駆けとしてどのような光景に鳴っているか教えてくれていたのに、光景を見てようやく把握したように呟いて]
…ばかたれが…一緒に楽団にいくんじゃなかったのか?
[教会と口にしていたことも気になっていたが。昔の話もしたかったのに、結局どれもできずに。逝ったローザを目の前に呟く。
いや、クロエを殺した己とはもう喋れなかっただろうか。]
―広間―
[びくりとした]
…ゲルダさん。
[振り返ったロミルダは、やっぱり困ったような顔をしていた。
直接尋ねられなければ、結果を言うこともない。
ただその手に裏側まで真っ黒な鳥が握られているのは見えただろう]
―昨夜―
[意識を手放してしまったカルメンの傍に佇む。
ユリアンが運ぶのと一緒に移動してまた同じように]
……望んでいたのは本当だよ。
[小さな声に黒瞳を伏せる]
結果がこれじゃ呆れられても仕方が無いけど。
[カルメンを手に掛けなかっただけマシなのだろうか。
唇に自嘲が浮かんだ]
[頭痛は途切れない。
『護るための力』を行使しきれぬ事と。
力ある事への反発がもたらす痛み]
……俺、どうすればいい?
[問いの答えはわかっている。
ただ、その選択を。
何者として選び取るかが、見えていない]
…………。
[幾度目か、唇を噛んだ後。
使えそうなものを、適当に引っつかんで、倉庫を出た]
─廊下─
[ついて来たロートスを肩に乗せ、壁伝いに廊下を歩く。
今までは気にならなかった、否、無意識に気にしようとしなかった鉄錆の匂いが鼻につく。
自然、それを厭うように眉根が寄った]
……だいじょ、ぶ。
[ロートスが心配げに鳴いたのに短く返し、階段の段差に座りながら階下へと降りた]
よかったな…俺みたいな変なやつの世話を焼かずにすんで
[でも彼女は楽団での生活を楽しんでいたのは知っている。]
よかったな…お前、疑いあって殺しあうなんて嫌だったろ
[しかし、それ以上に楽しいことも生きていればあっただろう]
よかったな…もう哀しむことも、苦しむこともないぞ
[でも、死んだ彼女にはもうそれはないのだな。とぽつりぽつりと呟きながら考える。
死出の世界は、肉体というしがらみから離れたものなのだろうか。もしそうなら自由な俺には似合いかもしれないがローザ…いや、逝ったやつらにとってはどうなのだろうかと。
ここにきてようやく考えもした]
[しばらく沈黙が降りて]
…探しに行くです。
[黒い鳥を握り締めたまま、ロミルダは立ち上がった。
何をともだれをとも言わず。
ゲルダが着いて来るのを嫌がりはしないが、何を言われても足を止めはしなかった]
―二階・自室―
[いつも通りに早く目覚めて(実際はさほど眠っていなかったのだけれど)
だけど、どこか重いままの頭を緩く振って]
[身支度を、と思った所にノックの音]
…ローザが?
そうか…他には報せたのか?
わかった。ありがとうな。
[知らせに来たダーヴィッドは伝えることを伝えるとすぐに立ち去った]
[不意に意識が抜殻となったはずの身体に引き寄せられる]
ハイン。
僕は自業自得だから。
[殺された恨みよりも救われた気分が大きかった。
ずれた物言いに肩を竦める]
……そうだね。
[物理的に場所を閉じているのは自衛団員たち。
溜息と共に肯定だけを呟いた]
ありがとう。
[運んでくれ、部屋を出てゆく背中に届かない礼を送った]
[倉庫を離れたものの、すぐに二階に行く気にはなれず。
ふと、思いついて足を向けたのは外、蓮のあった辺り]
っても、もう萎んでる……よ、な……って。
[足が止まる。
蒼が、見開かれた]
……なんで?
[掠れた呟き。
二日過ぎれば花を閉じ、種を抱えるために水中に没するはずの蓮の花。
それは、未だにそこにあった。
水面に映える色は、鮮やかな、鮮やかな──鮮やか過ぎる、真紅]
浴場管理人の娘 ロミは、刺繍工 ゲルダ を能力(占う)の対象に選びました。
浴場管理人の娘 ロミは、漁師 ハインリヒ を投票先に選びました。
[部屋を出て、ローザの部屋に向かう。
中の様子を覗き、ローザの姿を確認する]
[肩の損傷はエーリッヒのときと同じような。
そして感じた、彼と同じ気配]
[くしゃりと髪をかき上げ、すぐに立ち去る]
……。
[そしてそのまま、階段を下りて広間へと]
―→一階・広間―
[ぼぅっと、自分の部屋に立ち尽くしていた。
横たわる自分を見下ろしているというのも変な気分だな、と思いながら。
でも、ほかに何をすればいいか、わからなくて。
───そこに、入ってきたのは。]
『……ぁあ…』
[小さな、ため息のような呟きは。
彼の、ものだった。]
[しゃがみこみ、欠損が激しい肩の辺りの血を拭う]
…蒼な…
[餌といわれていた徴の微かな痕を見出す。次は私と口にしていた理由だろう
もしもあの時…と考えてやめた。意味がない。現実はここにある。]
[それから今までどうしていたのだろうか。
肉体の無い今、眠っていたとは思えないが、思考の海の中に沈んでしまってはいたかもしれない]
カル?
[気づけば目を覚ましたカルメンの近くにいた。
痛みを口にするのを見て心配そうに覗き込む。
ロートスの鳴き声が響く]
やること、って。
[胸がざわめく。
カルメンは口伝を知っている風なところがあった]
いかなきゃって。
…待って。
[追いかける]
『…ばかたれが…一緒に楽団にいくんじゃなかったのか?』
うん…ごめんね。
『よかったな…俺みたいな変なやつの世話を焼かずにすんで』
…あんたは変なやつなんかじゃないよ。
優しい良いやつだよ。
だから、好きになったんだ。
『よかったな…お前、疑いあって殺しあうなんて嫌だったろ』
うん…イヤだった。
…でも。
『よかったな…もう哀しむことも、苦しむこともないぞ』
…哀しいよ。ゼル。
あんたに、謝りたいのに。約束破って、ごめんねって。
[ふる、と首を横に振る。
流血を暗示するような、色彩。
ずっと身近にみていた花に、初めて、畏怖のようなものを感じた。
じり、と後ずさり、踵を返す。
やる事を思い出した──と、言わんばかりに。
布を運ぶつもりだった部屋へ、急いだ]
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