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そうですか。
[にこり、と意味深に笑う。]
薔薇の花言葉、ご存知ですか?
色や花の状態によってあれほど意味が異なる花も珍しいものですが。
[ハーヴェイの声に気づいて、そちらを見やり。
笑いながら、やほー、と手を振る]
なに……って……。
[どう説明すればいいのかわからないというか、笑いが止まらなくてそれどころではないというか]
あ、あの…大丈夫ですか?
[蹲ってしまった少年に恐る恐る声をかけた。頭の中は相変わらず疑問符だらけであったが。
現れた青年には小さく会釈をして]
[蒼髪の青年の言葉に更に震え上がり、ぶんぶんと首を振る。もちろん横に、だ。]
えええ遠慮しますっってか牧師様がどーにかしてくれてるにちがいないですよぅ!
[言ってる内に、本当にそう思えてきて少し落ち着く。苺泥棒な牧師にそんなこと出来るかどうかなんて知らないのは幸せだったり。
心配そうに声を掛けてくれるローズマリーに、ぱっと頬に朱を散らせる。子供とはいえ、きれいなお姉さんに怖がってる姿を見られたのは酷く恥ずかしかった。]
/中/
あぁ、何だかまた多弁に…。
もしここにあの人が居るなら、もう中バレている筈だ(苦笑)
そして独り言が着実に減っている……いつの間に300pt以上も使ったんだろう?(自覚しろよ)
[ メイとナサニエルは無論、先程の悲鳴の主であろう少年にも見覚えがあったが、緑の髪の女性二人――片方は大人しそうな印象の三編みの少女、もう片方は艶やかな雰囲気の女――は知らない。其々に軽く頭を下げて会釈をする。
然しけらりとした様子のナサニエルと笑い転げるメイとを見ても、状況を理解するには及ばずに、]
度胸試し、って……子供を虐めるのは感心しませんが。
[震えたり首を振ったりと大忙しの少年へと目を向ける。]
その。
幽霊が出た、と…こちらの方が。
[背に隠れる少年にあたふたとしながら、青年の呆れたような言葉には至極真面目に返した]
[頬を赤く染めた子供が、わたしはよくわからなくて首を傾げてしまう。
幽霊、なんて居るのかしら。
わたしはそう思ったりしたけれど、彼が信じているなら仕方ないのかもしれないとも思う]
そうね。きっと牧師様は、幽霊をやっつけて下さるわ。
[尤も、自分の職業を知られたら、わたしが一番、危険かもしれないけれど。]
[虐めるのは、というハーヴェイの言葉に、ぱたぱたと手を振って]
いじめてない、いじめてないってば……。
だって、ごめ、トビーくんがあんまりにも面白いコト言うからぁ……。
[笑いながら、どうにかこれだけ言って。
それでも、説明抜きでコーネリアスに会わせてみたいというイタズラ心は抑えきれなくて、それ以上は言わず]
……そうですか。お詳しそうに見えたのですが。
では宿題。
『ばらの下で』とはどういう意味でしょう?
答え合わせは私の気が向いたとき、と言う事で。
[くるりと背を向け、温室の外へと歩き始める。]
ヒントはこの屋敷にある懺悔室。
答えが合っていたら、ちょっとしたご褒美でも。
何が欲しいか考えておいてくださいね。
では、そろそろ館に戻りましょうか。
暗くなってまいりましたし。
[すたすたと歩き去っていく。]
―温室→二階階段前―
[怯えたように首を振る少年に尚も笑いながら]
あぁ、確かに牧師さんなら何とかできるかもな。
[側の女性を見て頬を染めるのに気付き、ははぁ、と含み笑い]
でもなー、いざって時に女の子を置いて行くわけにも行かないだろ?
男なら勇気を出してみろ?な?
…綺麗なお姉さんに笑われるぞぉ?
[やたら楽しそうなメイに、ネリーの後ろから小型犬のごとく唸りつつ、ぶんぶんと首を横に振る。もういい加減、首が痛くなってきていたりするがそれどころではない。]
ぃーゃーでーすーっ!
幽霊さんは牧師様と仲良く天国へいってもらえばいいんですよぅ!
[よく聴けば牧師様までゴートゥーヘヴンだったりするけど、まぁ言いたい事は伝わるはず。たぶん。
ハーヴェイの虐めちゃダメ発言にはちょっとばかり感動したり。]
……トビー?
[ お下げ髪の少女に隠れる少年を見遣れば、腰に手を当てて半眼になる。]
お前は俺を如何いう目で見ているんだ。
臆病な子供を玩具にする程、厭な性格はしていない。
[ハーヴェイの言葉に少し慌てて]
苛めてないって、鍛えてやってるだけだって。
[かなり無茶な言い訳。
少年が三つ編みの少女の陰に隠れるのを見れば苦笑して]
無理はしなくて良いって。
少しずつ強くなりゃ、それで良い。
…薔薇の下で…。
[牧師の残した言葉を、もう一度繰り返す。
姉はそういうロマンチックなものが好きだった覚えがあるが。
後で蔵書でも漁ってみようかとも思いつつ。]
―二階階段前―
こらこら、勝手に人を殺さないでください。
[トビーの頭を痛くない程度に小突きつつ。]
……幽霊?いませんよ幽霊なんて。
少なくともこの屋敷には――
[とそこで、ローズマリーの姿を見て固まる。
顔が真っ青だ。]
[「綺麗なお姉さんに笑われる」というナサニエルの言葉が男心(一応あるらしい)にぐさりと刺さる。]
…ぅ゛。 …でもやだ。
[やっぱり、怖い。]
[これがいわゆる愛の鞭なのかしら。ちょっと考えたけれど、どうやら皆、楽しんでいる様子。
愛の鞭というより、遊んでいるだけかしら。
そう思いながら、階段に足をかける。]
……? あら、こんばんは?
[降りようとしたら、やってきた人の姿。
牧師さんだわ、と思いながら、挨拶をする。どうして固まっているのかしら、と思うけれど、答えなんて出るわけはない。]
[村で時折見かける物静かな青年は、まだ子供の彼にとって親しみやすいとはいえないものの、嫌いではなかった。
ハーヴェイが冷酷とか非道とか思ってるわけではない、決して。
ただ――]
…ハーヴェイさん幽霊って信じてなさそうなんだもん。
[ぽつり。ようはリアリストと思っているらしい。]
……牧師様まで天国送ってどうするのー。
[動転しきった言葉に思わず突っ込んだ所に、タイミング良くやって来た当のルーサーが突っ込みを入れ。
直後に固まってしまったその様子にきょとん、と瞬き、視線の先を辿れば、何度か橋の側で見かけた女性の姿]
……牧師様?
[ひとり温室に残り、物思いに耽っている。
ゆっくりと歩を進めるたびにベージュのゆったりしたチュニックが銀髪と共に揺れる姿は、確かにある意味幻想的というか…ひとならぬものに見えるかも知れず。]
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