情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
亘……?
[どこか遠い。すべてが遠い。
テレビの声も、窓の外の雨も。
自分の体にも咲いた赤い花も。
義兄の背が視界に入る。
崩れたその背には大輪が。]
[名前を呼んでいるのに、訂正の声もなかった。
何、か、が。
あたたかい赤に指が触れる。
あたたかい。あつい。
ああ、あついんだ。
まっかであつくてあたたかくてあまそうでああなんだろうこれはどうしてこれがあらわになっているんだろうだってこれはほんとうはこんなところにあるはずのものじゃなくてだってたいせつなものだからかくさなきゃいけないんじゃないのそれはいのちの]
わ、たる……?
……え?
[ここから、桜は見えないのに]
なに……。
[桜の方から、何かが伝わってきたような、そんな気がして]
……何か……起きて……る?
[零れ落ちる、呟き。俯いていた視線が、校庭の方へと向けられる]
/中/
なんとなくいっとこう。
「やっぱりか!」
とか突っ込み禁止ー(まて、それ絶対無理だからww
まあ、今回も一番マゾいの守護だからねー。
自分から選ぶのは、俺くらいだろうとみんな思っていたに違いない。
まあ…そうだな。
[サヤカの言葉には、頷いて]
君も、風邪をひかないうちに…
[着替えた方が、と、言いかけて…]
…………?
[ざわめいた桜の葉音が聞こえたか、それとも風に微かに混じる血の匂いに気付いたか、不審気に眉が顰められる]
……………すっげー。
[たっぷり数十秒、否、分単位の沈黙の後、呟きを零す]
怪談、マジであったんかなー?
…あ、ハルヒにも教えてやろ。
[濡れないようポーチに入れておいた黒携帯を取り出して、
登録していた短縮ダイヤルを押す。
けれど、数コールを終えて返って来たのは、機械的な音声]
――電波の届かないところにあるか、電源を…
[まだ練習中なのだろうか、と思う。
熱心なあの後輩の事だ、ひとりででも残って練習しているだろう]
約束忘れてねぇだろうなー?
[眉を寄せて、拗ねたような声。
携帯を切ってポーチにしまって、再び、桜を見上げる]
[女子寮三階。
フユは、モモの部屋のドアの前に立って、渋面を作っていた。]
[まずは何と言おうか。
『昨日はごめん』 いきなり?
『今日の夕立、凄かったね』 余所余所しい?
結論は出なかった。]
[軽く、ノックを二回。返事を待たずに扉を開けた。
儀礼的にノックをしても、返事を待ってからドアを開けたことなんてこれまで一度も無かった。]
[そよとの音さえ無く、蝉の声すら聞こえない。
部屋の真ん中に、少女が寝そべっていた。
首がおかしな方向を向いていて、床には静かに、血溜まりが出来ていた。
駆け寄って確かめるまでも無く、牧原モモは死んでいた。
生きているという気配が、いや厳密に言えば呼吸音や心音、衣擦れ、血管を血が巡る音、
そういった、耳で捉えられるものから捉えることの出来無いものまで
常日頃、無意識的にフユの聞いていた全ての、モモが発する”音”が絶えていた。]
[モモが生きることによって作り出されていたそれらの音色が好きだったのだと
フユはそのとき初めて気付いたことになる。]
[いまや世界は静寂に包まれていた。]
[去ってゆく女子と、取り残された男子と。リボンから察するに2年だろう。]
[天野の言葉が途切れる間際、ぞくりと背を伝う不快感。]
???
[怪訝な目を天井に向ければ、雫がぽたり、髪を伝い落ちていった。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新