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[館の主を想う素直で優しい言葉は、魔の心を面白がらせるだけ。
酒精の為ではなく、機嫌良い様子で扉に手をかけようとすれば、ちょうど目の前で扉が開いた]
…アラァ?
噂をしてる時には居ずに、去ろうとしたら現れるなんてェ。
タイミングでも計ってたみたいネェ?
[姿と同化した色彩の薔薇を抱く執事に、わざと拗ねたような物言いを投げる]
エェン、そう…ちょうど出て行くところよォ?
いけないかしらァ。
[遅れて、執事は深く礼を返す]
噂ですか?
どのような事をお話されていたのか、
興味深くはありますが……
[悪評でしたら如何しましょう、とは些か冗談染みて。
赤の艶女の言い様に、首を振り申し訳なさそうな表情を浮かべる]
いいえ、そのような事は。
本日は慌ただしくなってしまい、
皆様のお世話が出来ずに申し訳ございませんでした。
[もちろんそれは、あり得ないと知っている。
それでもそう口にしたのは、この有能な執事が少しでも慌てれば面白いのにという他愛ない思考。未熟な魔の気紛れ]
[お暇しようと、との言葉に深く頭を下げ]
申し訳御座いませんが、今暫くのお待ち頂けないでしょうか。
皆様のお耳に入れて頂きたい事がありますが故に。
本日はもう夜も遅いですので、明日になってしまいますが。
[客人に不審を与えるとは悟れど、深い理由は述べず。
否、敢えてそれで反応を探ろうとする面もあるか]
[噂の内容を詳しく説明する気は、女にはさらさら無い]
アラァ、悪評なんてとんでもなィ。
有能な執事ですわネェって言ってただけですわァ。
…ネェ、皆様ァ?
[話を振れば、皆はどんな反応を返しただろうか。
女の瞳は執事の様子を長い睫毛の影で見つめていたから、知ることはないけれど]
フゥン、そうでしたのォ…。
けれどォ、明日の馬車の手配くらいはお願いできますわよネェ?
来客の世話をするより送り出した方が落ち着きますでしょゥ。
[客人の問いかけるような声にも明確な答えはせず、
先程と同様の言葉を繰り返す]
申し訳御座いませんが。
[頭を垂れるのに合わせ、モノトーンの花弁が揺れた]
[執事が深く頭を下げるのを見下せば、女の笑みは深くなる]
アァラ、イヤですわァ。
そんなにかしこまらないで下さいましィ。
耳に入れておきたい事、ネェ…?
マァン、貴方が明日と言うのなら明日でも構いませんけどォ…。
[ナターリエが困惑したように聞き返すのを見て、女は内心でほくそえみながら、天邪鬼な答えを返す]
/中/
日記等の存在を考えると、前半のうちに明かした方が好いかとも思ったのですよね。
それにしても、客人が邸内に留まる理由がいまいち。逃げるパターンも有り得ますよね。
オルゴールの魔力故か、敷地の外に出られない、外部との接触不可等あった方が、展開として自然かなどとは思いながら、流石にそこまで勝手に描写するのは如何なものか。
私も明日で問題ないですけど。
[困惑のままに、二人の様子を見る。]
そんなに、ギュンターさん、悪いんでしょうか…?
[少し心配になって、尋ねた。]
[客人の言葉に、執事は安堵を滲ませた表情を作る。
その中でも、油断なく他者の反応を窺いはしているが]
御理解頂けて幸いです、フラウ・ローゼンタール。
貴重なお時間を頂ける事、ありがたく存じます。
[その後ろから寄せられた声に、微笑は翳りを見せるか]
昨晩は少し興奮が過ぎてしまったようで。
今はゆっくりとお休みになっております。
[それは虚実とは言えないものの、真実でもない]
そうなんですか…
[少し悲しそうに見える様子に、それを彼女は信じて。]
でも興奮が過ぎてって、子供みたいね。
ふふ。
きっと、すぐによくなると思うけれど。
お年なのだから、ゆっくり休むのも必要なのかもしれないわね。
[安心させるように。]
[執事の表情が作られたものとは気付かず、鷹揚な笑みを浮かべ]
他ならぬ貴方が…オトフリートさんが言うんですものォ。
仕方ありませんわァ。
けれどォ、私の事はヘルガとお呼びになってェ?
[艶やかに弧を描いた紅唇に人差し指を当て、念を押す。
館の主の容態については、物憂げな瞼を一度震わせただけ]
ええ、主らしいとも言えますが。
[子供っぽいとの言葉にくすりと笑みを零したかと思うと、
自分がそのように言った事は内密にと冗談めかす]
お気遣いありがとうございます、ナターリエ様。
[ナターリエの言葉には、曖昧に頷いて同意を示しただろうか]
アァン、そゥ…ゆっくり眠ればいいんですのォ。
私もォ、そろそろ部屋に戻る事にするわァ。
明日のお話ィ、愉しみにしてるわネェ。
[同じようで意味の違う言葉を投げ、今度こそ赤い靴を前に出す。
通り過ぎざまに黒の花弁を撫で、女はひらひらと*泳ぐ様に去った*]
言ったら、怒りそうですね
[くすくすとオトフリートに笑って]
いいえ。
あ、おやすみなさい
[去っていったヘルガを見て、彼女は小さく頭を下げた。]
[くすくすと女の笑い声だけが、空間に響く]
『ゥフフ…そゥずーっと眠ればいいのよゥ。”永遠の”眠りをネェ』
[感づいている者がいるとは、*夢にも思うことなく*]
[紅の口唇から零れる声にも感謝の意を示し、
要求を受ければ柔らかなテノールは客人の名を紡ぐ]
失礼致しました、ヘルガ様。
薔薇の名も貴女様には相応しいと思いましたもので。
――お休みなさいませ、好き夢を。
[撫ぜられた黒は、一層その深みを増したかの如くに見えたか。
客人への対応を一通り終えると、テーブルの傍らに立ち、
卓上の瓶に生けられた花を別の侍女に片付けさせ、
抱いていた白と黒の薔薇と挿し替えた。
ランプの光を受けた花弁は、艶やかな煌めきを帯びる]
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