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あ、おかえりなさい?
[戻ってきたアーベルに声を掛けた。
だかここに戻ってくるのをそう表現していいのだろうか。
語尾が疑問形になる]
お腹はあんまり空いてないけれど。
美味しそうだから一つ貰っちゃおう。
[パイの一つを自分も取った]
[イレーネに言われて、彼女の身上書を見ながら、一字一句拙い単語で埋めてゆく。]
■名前:ブリジット=クリングベイル(Brigitte=Klingbeil)
■年齢:18歳
■職業:薬師 ローグ
■その他:(無記入)
/*
18歳で、昔から続く家の生業である薬師を生業とする娘。父、母、兄と居たが、10年前に母と兄が病死。父も1年前に他界。
住まいは街外れの森の中。街の人との交流は週に1度程度と薄め。
学校へは父親が行かせてくれませんでした。
*/
[ようやく書けた身上書は、訂正と皺でかなりひどいことになっているが、本人は大変満足気。]
[胡桃色の少女にこくりと頷いて。]
[差し出した腕の上の烏は、少女の手を軽く突っついていたが。]
お帰りなさいアベル。
[相棒が帰ってくると、ばさばさとその肩へと戻って行った。]
[青年が語る言い伝えに、ああ、と小さく言葉を零し]
それと似たような話は聞いたことがありますわ。
でも、わたくしもただの言い伝えとばかり。
昔、月夜に狼が現れた、と。
狼と心を通わせた少女がいた、と。
そして少女は狼と共に消えた、と聞いています。
……ただの言い伝えだと思いますが。
[おかえりなさい、という声に一瞬きょとりとして]
ああ……ども。
つか、ここにただいま、ってのもなんだかなあ……。
[思わず浮かぶのは、苦笑。
それでも、多少なりとも張り詰めたものが和らいで]
あ、これ、誰が作ってくれたん?
取りあえず、一つもらうよっと。
[テーブルのパイを見て、周囲に問いつつ、一つ手に取る]
あはは、痛い痛い。
[手をつつく鳥に笑って言うも、傷がつく程ではなかった様。
未だ暖かいパイを、少し悩んだ挙げ句、双方を少しずつ皿によそった。]
あ、ベルにぃお帰りー。
どこ行ってたの?
[丁度一口目を口に運んだところで、フォークを咥えたまま首を傾げる。]
[ユリアンの申し出を聞いた]
[確かにこの狭さで並んで作業をするのは非効率的だ]
そう?それじゃ、お願いするわね。
ありがとう。偉いわね。
[食器の片付け場所を指示する][去り際にユリアンの頭を撫でた]
[各部屋のベッドメイクをするため二階に上がる]
/中/
あわわ、慌ててて身上書が間違いだらけ…・゚・(ノД`)・゚・
18歳でって何だorz削除忘れだよこれorzorz
やっぱり美味しい。
うん、今度は大丈夫。
[パイを一口食べながら、ブリジットの身上書を見て小さく笑い。
自分の分と一緒に、他の人のもある場所へと運んだ]
……。
[戻ってきた時に聞こえたエーリッヒとナターリエの会話には一瞬目を瞑り俯いて。けれどすぐにまたパイを食べ始めた]
[ブリジットとナターリエに、軽く手を振って。
戻ってきた相棒は、肩に止まらせる。
……どこからか、がん、とか言う音が聞こえたのは気のせいだろうか、などと考えつつ]
……ああ、ちょっとな。
石頭じじいと、虚しい問答してきた。
[リディの問いには、どこか大げさなため息を交えて、こう返す]
/中/
そろそろ自重するべきですか。
するべきですね。
……喋りすぎ、喋りすぎ。
一人だけ100桁の数値違うとか、マジで俺、自重(汗)。
…ですよね。
[苦笑には苦笑を返す。やはり微妙だったかと]
ええと、ノーラさん?
あの綺麗な人が作ってくれました。
[両方をよそっているリディを見て、自分もああすれば良かったなと少しだけ後悔。でもこれ以上は食べられない]
[シスターに向けてエーリッヒが言った言葉であるが...は聞いていて、少女とはそういう意味か。己がいた大陸にもそういう歌があったな。
魔女がやってきて悪い子は魔女の鍋にいれられてしまう。とかいう唄と同じで]
どこにでもそういう唄はあるものなのだな。
[などと呟き、シスターの狼と少女が心を通わせ。まで聞くと。物語か。と、それほど気にもとめなかった]
よっと
[紙を片手に集会所に入る]
[声がする方を見る]
うん? こっちか
[広間に顔をのぞかせる]
[幾人もの姿があった]
これはこれは。こんばん…
[がつん]
[入ろうとして足をひっかけた]
[小さな段差だったようだが]
…は。
[転びはしなかった]
[躓いただけで中に入った]
……ええと。
[撫でられ、た?
思い切りお子様扱い。
……思い出した。一児の母なんだっけ]
母は強し。
[呟いて、洗い物を始めた。
水の冷たさは、外の寒さとは異なる。じわじわと来るか、直接的に来るか。どちらにせよ、心地よいものではなかった。
文句一つ言わないでやる母は偉大である]
[そして結局、僕自身は、食べ損ねることになるわけだが]
好んで帰って来たいとこじゃないって。
[今はそうも言ってられんけど、と。イレーネの言葉に軽く、肩を竦め]
ノーラさん……ああ、さっきの人か。
[先ほど、二階へ上がって行った姿を思い返しつつ、はくり、と一口かじって]
ん……人の手料理とか、久しぶり。
[呑気に呟いた直後に、声が聞こえて]
……大丈夫?
[躓いたらしい様子のクレメンスに、思わずこんな問いを投げていた]
石頭じじい?
・・・・あー、おじいちゃんか。大変だったねぇ。
[アーベルの態度からその対象は容易に思い浮かんだらしい。
問答の内容など露知らず、のほほんと返した。]
[修道女の言葉に相づちをうちながら、メモをとる。]
確かに、似てるかもなぁ。
…こういうのって、老人とかに直接聞くと、案外否定されちゃって詳しい話聞かせてくんないんだよね…。
それより、そう言うのを聞いて育った子達の方がよく覚えてたりとかね…。
[手帳を持って、少女達の方へ。]
ねぇねぇ、君ら地元の子ー?
何処にでもある…。
そうですわね、きっと「狼は怖いもの」と子供に教えるためなのでしょうけど。
[そう呟いて、手元のパイを一口口に運ぶ]
[イレーネに身上書を渡して纏めてもらって。自分もテーブルの上にあったパンプキンパイを一つ口に頬張った。]
[置いておいた冷めた紅茶カップを両手で掴んで、こくこくと喉に流し込む。]
[これでもしっかり味わっているらしい。]
[リディとイレーネ、ユリアン以外の大人たちの様子が硬い事には気づけなかった。]
[集会場へと入る前の不安も、容疑者、がこの中にいるはずだという事もすっかり忘れて、のんびりとしていた。]
アベル、おじさんより料理上手だからね。
[呟きにくすくすと笑った直後、躓いた人影を見つけ顔を上げる。]
[大丈夫と尋ねる声は出ていたので、怪我がないかどうか注視しながら。]
ええ、大丈夫ですこれくらいはいつものことですから。
と、アーベル君。
それにシスター。
…容疑者?
[首を捻った]
[どうも結びつかないようだ]
そうですね、わたくしも詳しく聞こうとするといつも窘められました。
あまり触れたくない…触れてはいけないことなのかと思って、それ以上は聞けませんけど。
[青年にそう返して、少女たちの方に向かうのを見送る]
[手帳を持った青年が近づいてくる。エーリッヒと呼ばれていたか]
…何か?
[少しだけ警戒の色が混じる。
ただ自分の記憶にない人が相手となったからなだけだが]
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