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占いで、魂が、全く消えてしまうかどうかは、判りませんけど。
…もし、ブランさんの所為じゃない場合は──
多分、魂も、身体も。
[…ここに居るでしょうね。と。続く言葉は飲み込んだ。
…言っていいのか判らない。
もし、このサーカス団があの時とは違ったら、不安を煽るだけだし。
何より、自分の話は──占いの事よりも、突拍子無い。
ハーヴェイの言葉には、ほ、と小さく吐息を零した後
お願いします、と頭を下げて。]
あ、ごめんなさい。
コーネリアスさんも、悪気があってどうこうしてるわけじゃないものね。
[コーネリアスの視線に、ぶんぶんと頭を振った]
エレノア奥様の不調も、そのせいなのかしら?
『――自分の中に、誰かいるんじゃないのか』
そんな娯楽小説のようなこと、ある筈がない。
本の読み過ぎで、少し可笑しくなっているだけだ。きっと。
[皆が魔術師の話や、
青年の挙動に注目している間、
いつの間にやら少女は
サーカスの広場に来てていたようで。
今日のリーフレットを手にして、
辺りをきょろきょろと見回して、
周囲の施設を興味深げに眺め。]
シャロ…?
[声をかけても、水晶からは声などきこえない。
いや、聞こえたとして、どうして娘だとわかるだろう。
娘の声を、知らないのだから…]
[天幕から、ショーの開催を告げる呼び込みの声が響き渡る]
あ!しまった!
すみません、仕事に戻ります。
話しの続きはまた!
[慌てて踵を返しかけ]
あ、レベッカさん、これどうぞ。お店に飾ってください。
[手にしていた白い造花の花束を、レベッカに押し付けるようにして、天幕の方へと走っていった。]
……。えっと、…はい。
もう、誰も占わないんなら、いいんです。
[きっぱりと告げる様子に、少しだけ眉を寄せて。
困らせてごめんなさい。と頭を下げた。
仕事へと戻ろうとする銀髪の青年に、ひらりと手を上げて見送り]
お仕事、がんばって。
はァ。まったく意味がわからないのが増えたばっかり。
身体だけあるかもとか、わっけわかんないし。
……本当、わけわかんないし。
やっぱり、ね
< 今のうちに隠れられそうなところはないか捜そうと思ったのだけれど、……どうにも施設に目移りしてしまう。
怪しい場所だってわかっていても、どうしたって、魅力的に映ってしまうのだから、仕方がない。いつもは目にしないようなものがたくさんあるのだもの。>
……意味がわからないわ…。
[困ったように、視線をうろつかせ。
あわただしく走り回るサーカスの団員たちとも、目はあわず]
[頭を下げるニーナに、こちらこそ、と返しつつ。
呼び込みの声に、天幕へと走るコーネリアスを見送って]
……話自体には……あんまり疑う要素はなかったが……しかし。
[何か、引っかかるような気がしてならない、というのが、正直な感想で。
ごくごく小さく呟いたその言葉は、誰かの耳に届くだろうか]
書生 ハーヴェイが「時間を進める」を選択しました
娘と一緒に…?
それは、あの中に、入るということ…?
[ささやくような声音に、少しばかり緊張の滲んだ声で]
教えて頂戴。
何があったの?あの子に。
どうしてあんなところに?
あなたは――誰?
・・・・あ、はい。
また。
[何か思惑に耽っていたか、銀髪の青年への反応は遅れる。背中に小さく声は掛けたが、聞こえたか否かは分からない。]
書生 ハーヴェイが「時間を進める」を取り消しました
[押し付けられるように渡された白い花束を、驚いた目で受け取りながら]
え、あ、あぁ、ありがとう。
お仕事がんばって、無理なさらないでね?
[揺れる銀髪を見送った]
私は、お前達を支配するものだよ。
ここは、私の世界。
私が王で、お前達は私の虜だ。
だが安心するがいい。
私はお前達に永遠の安息を与えてやるのだから。
[落ち着きなく辺りをうろついていたけれど、
ショーの開催を告げる声に顔がそちらに向く。
お金を払うのなら見て行きたいから、
なんて頭の中で言い訳をしながら。
何があるのだっけとリーフレットを見て、
そちらへと歩み出す。]
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